2025年5月21日、トヨタは新型RAV4を世界初公開しました。6代目となる今回のモデルは、デザインの刷新、最新のハイブリッドシステム、先進の安全技術など、多岐にわたる進化を遂げています。本記事では、公式発表や信頼性の高い情報源を基に、新型RAV4の注目ポイントを詳しく解説します。
画像引用元 : トヨタ公式サイト
発売時期とスケジュール
新型RAV4は2025年秋以降、日本国内での発売が予想されています。グローバル市場向けには2025年内に順次投入予定で、北米・欧州・オーストラリアでも年内導入が示唆されています。現行モデルの在庫販売も並行して継続される見込みで、切り替え時期は販売店により前後します。

外装デザインの進化
新型RAV4のエクステリアは、近年のトヨタSUVデザイン言語「Functional Beauty(機能美)」を踏襲。特にフロントフェイスはよりタフさと精悍さを増し、LEDデイライトやヘッドランプの新設計によって視認性と先進性を両立。
ホイールベースが30mm延長されたことで、全体に伸びやかで安定感のあるシルエットへ進化。ADVENTURE系グレードではブラックフェンダーや専用バンパーでアウトドア志向のユーザーにも訴求しています。
筆者の所感: 実車を目にしたとき、まず感じたのは「完成度の高さ」。単なるフルチェンジではなく、RAV4が“よりグローバルで戦えるSUV”に進化した印象を受けました。特にフロントマスクの立体感や造形バランスは秀逸で、現行型からの買い替えを検討する価値は十分にあると感じます。
内装・インテリアの質感向上
インパネデザインは水平基調で広がり感があり、センターコンソール周辺のスイッチ配置も刷新。インストルメントパネルの高さを約40mm下げることで、運転時の死角が減少し視界性が大きく向上。
シートの質感は上位グレードでは本革やステッチが施され、細部の仕上げにもこだわりが。最新のインフォテインメントシステムや、大型ディスプレイ(12.3インチ)を搭載し、Apple CarPlayやAndroid Autoにも標準対応。
筆者の所感: 国産SUVのインテリアにありがちな「安っぽさ」は一切なく、まさに“輸入車ライク”。車内に乗り込んだ瞬間の高揚感は、RAV4が次なるステージへ進化した証です。

画像引用元 : トヨタ公式サイト
パワートレイン:HEV&PHEVに集約
新型RAV4では、従来のガソリンエンジン仕様は廃止され、ハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)に一本化。2.5L直列4気筒+モーター構成で、電動化と燃費性能の両立を実現しています。
特にPHEVモデルは、EVモード航続距離が約150km(従来比150%以上)に伸び、満充電+満タンでの航続は1000kmを超えるとも言われています。V2H(Vehicle to Home)対応で、災害時や停電時の電源供給にも活用できます。
最新安全機能とArene OSの搭載
「Toyota Safety Sense」は第4世代へ進化。以下の機能が搭載され、ハンズオフ支援も一部条件で実現:
- ドライバー異常時対応システム(意識消失などへの対応)
- 急加速抑制機能(コンビニ突入事故抑止)
- 車線維持+車間自動制御
- 全車速対応レーンキープアシスト
さらに、トヨタ初のソフトウェア・プラットフォーム「Arene OS」を採用。これによりOTA(Over the Air)での機能追加や地図更新が可能になり、クルマが常に進化し続ける「アップデート可能な車両」を実現。
筆者の所感: 安全装備の完成度は高く、“日本のファミリーSUVのベンチマーク”といっても過言ではありません。走りの安心感はもちろん、最新のソフトウェア対応で5年10年先まで乗れる安心感もあります。
新旧モデルの主な比較表
項目 | 現行RAV4(5代目) | 新型RAV4(6代目) |
---|---|---|
全長 | 4,600mm | 約4,640mm |
全幅 | 1,855mm | 1,870mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,720mm |
パワートレイン | ガソリン/HEV/PHEV | HEV/PHEVのみ |
安全装備 | TSS 2.5 | TSS 第4世代+Arene |
内装モニター | 8インチ〜9インチ | 最大12.3インチ |
EV走行距離(PHEV) | 約95km | 約150km |
グレード別特徴まとめ
グレード | 特徴 |
CORE | スタンダードだが装備充実。燃費重視のベースグレード |
ADVENTURE | オフロード性能を高めた専用デザインとサスペンション |
GR SPORT | 専用サスとエアロ、内装も専用仕様。スポーティな1台 |
PREMIUM | 本革シートやJBLスピーカー装備。質感と快適性を追求 |

今後の注目ポイントとまとめ
新型RAV4は単なるフルモデルチェンジにとどまらず、トヨタの次世代SUV像を体現した戦略モデルです。特に「Arene OS」の搭載により、今後のアップデートによる進化が見込まれるなど、“買った後に育つクルマ”としての可能性も秘めています。
都市部での静粛性、アウトドアでの走破性、電動化による経済性。これらを高水準で両立した新型RAV4は、2025年以降のSUV選びにおいて強力な選択肢になるでしょう。
編集長コメント: RAV4は“ど真ん中”を極めたクルマです。万人受けするのではなく、“全方位に高得点を出す”ような完成度。今後のトヨタのSUV戦略における重要な布石になると確信しています。
※詳細はトヨタ公式グローバルニュースルームをご覧ください。トヨタ公式サイト