「クロスビーはやめとけ」「買って後悔した」という声は、主に2017〜2025年の改良前モデルに向けられたものです。スズキ「クロスビー」は2025年10月2日に大幅改良を受け、エンジン・トランスミッション・デザイン・安全装備がほぼ一新されました。
この記事では、クロスビーが「やめとけ」と言われる理由を整理したうえで、改良後のモデルで何が解消され、何が残っているのかを公式発表と主要メディアの情報をもとに検証します。
結論|改良後は「やめとけ」の理由がかなり減った
| よく言われる不満 | 改良後の状況 |
|---|---|
| 燃費がいまひとつ | 解消:WLTC 18.2km/L → 22.8km/L(2WD) |
| 安全装備が古い | 解消:自転車・二輪・交差点対応の新ブレーキ、全車速ACCを全車標準 |
| ハスラーと見た目が似すぎ | 改善:角ばったSUVらしい顔に刷新 |
| パワーが物足りない | 新たな懸念:1.0Lターボ(99PS)から1.2L(82PS)に変更 |
| 値段が上がった | 事実:改良前より約22万〜25万円アップ |
| 荷室が狭い | 変わらず:小型車サイズの限界はある |
| 本格的な悪路は不安 | 変わらず:最低地上高180mmのクロスオーバー |
改良後のクロスビーは、「街乗り+週末の遠出」がメインの人にはむしろ買いやすくなった一方、ターボの加速感が好きだった人や、大きな荷物を頻繁に積む人には合わない可能性があります。
2025年10月の改良で変わったこと
| 項目 | 改良前(〜2025年9月) | 改良後(2025年10月〜) |
|---|---|---|
| エンジン | 1.0L 直3ターボ+マイルドハイブリッド | Z12E型 1.2L 直3+マイルドハイブリッド |
| 最高出力/最大トルク | 99PS/150Nm | 82PS/108Nm |
| トランスミッション | 6AT | CVT |
| WLTC燃費(2WD) | 18.2km/L | 22.8km/L(4WDは21.0km/L) |
| 衝突被害軽減ブレーキ | デュアルカメラブレーキサポート | デュアルセンサーブレーキサポートII(自転車・二輪・交差点に対応) |
| 運転支援 | グレードにより設定 | 全車速ACC・車線維持支援を全車標準 |
| メーター | アナログ中心 | 7インチカラーメーターを標準装備 |
| グレード | HYBRID MV/MX/MZ | HYBRID MX/MZ(MVは廃止) |
HYBRID MZには電動パーキングブレーキ(ブレーキホールド付き)やステアリングヒーターも追加されました。外観は「角を丸めた四角」をモチーフにしたデザインになり、ハスラーの普通車版という印象から、独立したコンパクトSUVらしい顔つきに変わっています。
改良後の価格
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| HYBRID MX | 215万7,100円 | 233万3,100円 |
| HYBRID MZ | 233万5,300円 | 250万300円 |
改良前と比べると約22万〜25万円の値上げです。ただ、全車速ACCや新しい衝突被害軽減ブレーキが全車標準になったことを考えると、装備差のぶん上がったと見るのが妥当です。
「やめとけ」と言われる理由を検証
理由① ターボがなくなりパワーが落ちた
改良でもっとも賛否が分かれたのがここです。スペック上は99PSから82PSへのダウンで、ターボの力強さを気に入っていたオーナーからは不安の声が出ました。
ただ、ベストカーWebの発売9カ月後のレポートでは、発進時からモーターが後押しするため出足は軽快で、ユーザーの評価は高いとされています。街中や一般道では不満は出にくく、気になるとすれば高速道路の合流や長い上り坂です。高速道路をよく使う人は、試乗で合流加速を確かめてから決めると安心です。
理由② 燃費が期待ほどではない
改良前(WLTC 18.2km/L)は「ハイブリッドなのに思ったより伸びない」という評価がありました。改良後は2WDで22.8km/L、4WDで21.0km/Lと大きく改善しています。実燃費の傾向はクロスビーの実燃費の検証記事も参考にしてください。
理由③ 荷室が狭い
全長3.8m弱の小型車なので、荷室はミドルサイズSUVと比べれば小さいです。後席を一番後ろまで下げると荷室は最小で124L程度ですが、後席は165mmスライドでき、背もたれを倒せば最大520Lまで広がります。床下の脱着式ボックスや、助手席の背もたれを前に倒せる機構もあり、長い物を積む工夫はできる車です。
とはいえ、ベビーカーと家族4人分の旅行荷物を毎回積む、といった使い方では物足りなくなります。家族構成によってはソリオやシエンタなどのほうが向いています。
理由④ SUVなのに悪路が不安
最低地上高は180mmで、クロスビーは本格的なオフロード車ではありません。ただし4WDには、ぬかるみや雪道での発進を助けるグリップコントロール、下り坂で車速を抑えるヒルディセントコントロール、スノーモードが付いています。雪国の生活道路やキャンプ場の砂利道くらいなら十分ですが、林道や本格的な悪路を走るならジムニーシエラなどを選ぶべきです。
理由⑤ 値段が上がって割高に見える
改良で200万円台前半〜250万円になり、ライバルのトヨタ「ライズ」などと価格帯が重なりました。比べるときは車両価格だけでなく、全車速ACCの有無や燃費、後席スライドなどの使い勝手まで含めて比較するのがおすすめです。
クロスビーで後悔しやすい人・しにくい人
| 後悔しやすい人 | 後悔しにくい人 |
|---|---|
| 旧型ターボの加速感が好き | 街乗り中心で、たまに遠出する |
| 高速道路の長距離移動が多い | 狭い道や駐車場で取り回しを重視する(最小回転半径4.7m) |
| 家族4人の大荷物を頻繁に積む | 1〜2人乗車が多く、荷物はほどほど |
| 本格的な悪路を走りたい | 雪道や砂利道に対応できる4WDの小型車がほしい |
ライバル車との違い
| 車種 | クロスビーとの違い |
|---|---|
| スズキ ハスラー | 軽自動車なので税金・価格で有利。室内と荷室、高速の余裕はクロスビーが上 |
| トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー | 荷室容量は大きめ。後席スライドはクロスビーのみ |
| トヨタ ヤリスクロス | 燃費と走りの余裕は上だが、価格帯も上がる |
| スズキ ジムニーシエラ | 悪路走破性は別格。乗り心地や後席の使い勝手はクロスビーが上 |
中古で改良前モデルを買うのはあり?
改良前(2017年12月〜2025年9月)のモデルは、価格の安さと1.0Lターボ+6ATの走りが魅力です。一方で、燃費(WLTC 18.2km/L)や運転支援の内容は改良後に見劣りします。
- 改良前がおすすめ:予算を抑えたい、ターボの加速感が好き、高速道路をよく使う
- 改良後がおすすめ:燃費と最新の安全装備を重視する、長く乗る予定
中古相場の目安はクロスビー中古車の価格相場とおすすめモデルで解説しています。
よくある質問
Q. クロスビーは本当に「やめとけ」ですか?
多くは改良前モデルへの評価です。2025年10月の改良で燃費と安全装備は大きく改善しました。高速道路の多用や大きな荷物の頻繁な積載がなければ、後悔しにくい車です。
Q. 2025年の改良はフルモデルチェンジですか?
正式には大幅改良(マイナーチェンジ)ですが、エンジン・トランスミッション・外観・安全装備まで変わっており、内容はフルモデルチェンジに近いものです。
Q. 価格はいくらですか?
2025年10月の発売時点で215万7,100円〜250万300円(税込、モノトーン)です。最新価格はスズキ公式サイトで確認してください。
Q. 燃費はどのくらいですか?
WLTCモードで2WDが22.8km/L、4WDが21.0km/Lです。
Q. パワーダウンして高速道路は大丈夫ですか?
日常の高速走行は問題なくこなせますが、合流や長い上り坂では旧型ターボほどの余裕はありません。高速道路をよく使う人は試乗で確認することをおすすめします。
Q. ハスラーとどちらがいいですか?
維持費と価格を優先するならハスラー、室内の広さや高速道路での安定感、5人乗車を優先するならクロスビーです。
まとめ
- 「やめとけ」の多くは改良前モデルの燃費・装備・見た目への評価
- 2025年10月の改良で燃費22.8km/L、全車速ACC全車標準など弱点の多くが解消
- 新たな懸念はターボ廃止によるパワーダウン。高速道路が多い人は試乗必須
- 荷室と悪路性能は小型クロスオーバーの範囲。用途が合えば後悔しにくい
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参考情報
- スズキ クロスビー 公式サイト
- Car Watch「スズキ、新型クロスビー発売 燃費を22.8km/Lへと向上」
- ベストカーWeb(発売9カ月後の実燃費と走りのレポート)
- 乗りものニュース(新型クロスビーの装備)
※価格は消費税込みのメーカー希望小売価格です。最新の価格・仕様はスズキ公式サイトまたは販売店でご確認ください。(2026年11月時点の情報)

