「WRX S4ってカッコいいけど、買って後悔しないかな?」「F型マイナーチェンジを待つべき?それとも今のE型を買うべき?」――現行2代目VBH型のWRX S4は、走りの本格派として根強い人気を持つ一方で、CVT化や価格上昇、維持費の重さなどから「後悔した」という声も一定数あります。本記事では、2026年6月時点の最新動向(F型マイナーチェンジの噂・新世代ステレオカメラ・6MT復活論)を踏まえ、WRX S4で後悔する人・しない人の境界線を整理します。
【結論】WRX S4は「速さと所有感を最優先する人」向け、快適・維持優先なら後悔しやすい
結論からお伝えすると、WRX S4は「水平対向ターボ+シンメトリカルAWDという構成に価値を感じ、走りや所有感を最優先する人」に強くおすすめできるスポーツセダンです。一方で、燃費・税金・タイヤ・任意保険などのトータル維持費を抑えたい方や、ファミリーユース最優先の方にとっては、満足度より負担感のほうが上回りやすいクルマでもあります。
つまりWRX S4は、用途とこだわりが明確に合致したときに最大の価値を発揮する車種です。「とりあえずスポーティなセダンが欲しい」という曖昧な動機での購入は、後で「思ったより日常に合わない」と感じやすいタイプの一台と言えます。
WRX S4とは?2代目VBH型の基本スペックと立ち位置
現行WRX S4は2021年に登場した2代目(VBH型)で、初代(VAG型)から大幅に刷新されたスポーツセダンです。エンジンは2.4L水平対向DOHCターボ(FA24型/275ps・375N・m)に変更され、トランスミッションはCVTベースの「パフォーマンストランスミッション」を全車に採用。シンメトリカルAWDと組み合わせ、雪道・雨天を含む全天候型の走行性能を持ちます。
ボディ剛性はSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)採用で大幅向上。STI仕様の上位グレード「STIスポーツR EX」では電子制御ダンパーが奢られ、コンフォートからスポーツまでモードを切り替えられる現代的な作りになっています。価格帯はおおむね450〜600万円台(グレード・装備による)で、量販ボリュームより一段上の価格レンジに位置します。
2026年最新動向|F型マイナーチェンジの噂と6MT復活の現実度
WRX S4は年次改良が進み、2026年現在はE型までのアプライドモデルが流通しています。次の改良である「F型マイナーチェンジ」については2025年末以降にメディアで複数報じられており、注目ポイントは次の通りです。
- 新世代ステレオカメラユニット+広角単眼カメラ(トリプルカメラ)の採用で、画角が従来の約2倍に拡大
- 運転支援系の認識精度向上(アイサイト/アイサイトXの世代更新)
- 装備見直しと価格帯の若干上昇が見込まれる
- 北米市場でWRXベースグレード廃止など、ラインナップ整理の動きあり
注目の「6MT復活」については、米国市場でMT需要が一定数あるという声を背景に話題化していますが、日本市場での復活は2026年6月時点では正式アナウンスはありません。MTを強く望むなら、現状はWRX STI(生産終了済)の中古を狙うか、F型以降の動きを慎重に見守るのが現実的です。
アプライド世代別(A型〜E型)の違いと中古で狙うべき型
新車登場以降、毎年改良が加えられてきたVBH型は、アプライドモデル(A〜E型)によって熟成度が異なります。一般論として、年次改良が進むほど制御や仕上げが洗練される傾向にあり、購入後の満足度に直結します。
- A型(2021〜):登場直後で熟成途上、初物ゆえの細かな改善余地
- B〜C型:装備追加・制御見直しで完成度が上がってきた中期
- D〜E型:最新の改良反映、アイサイト世代の更新も含み熟成期
- F型(2026年想定):トリプルカメラなど大幅刷新、価格上昇要素あり
中古で狙うなら、価格と熟成度のバランスが良いC型以降が無難です。価格を抑えたい場合はA〜B型もありですが、走行や試乗で個体差を確かめることが重要になります。
WRX S4で「後悔した」と言われる代表的な5つの理由
口コミやオーナーレビューで挙がる「後悔ポイント」は、ほぼ次の5つに集約されます。
- MT廃止=CVT(パフォーマンストランスミッション)化に違和感を覚えた
- 燃費が想像より重く、ハイオク指定もあり燃料コスト負担が大きい
- タイヤ・ブレーキパッドなどの消耗品が高く、維持費がかさむ
- 任意保険料が同価格帯の他セダンより高くなりやすい
- 後席・荷室の実用性は同価格帯セダンと比べると控えめ
これらは「スポーツセダンとして当然の特性」とも言えるものが多く、用途や期待値が合っていれば後悔にはなりません。逆に「日常使いの快適セダン」を期待して買うと、ギャップが大きくなりがちです。
それでもWRX S4が高評価される理由
後悔ポイントがある一方で、WRX S4は2026年現在もスポーツセダンの本命の一台として高い支持を集めています。評価の中心は次の点です。
- 水平対向縦置き+シンメトリカルAWDという独自構成の走り
- 雪・雨を含めた全天候型のトラクション性能
- 剛性の高いSGPプラットフォームと電子制御ダンパー(STIスポーツR EX)
- 同性能帯のスポーツセダンと比べた価格バランスの良さ
- 所有感を満たす専用デザインとSTIブランドの存在感
専門メディアの評価でも「価格と性能のバランスで国産スポーツセダンの本命」とされる場面が多く、500万円台でAWDスポーツセダンを成立させているという立ち位置は、依然として希少です。
2.4L水平対向ターボ+CVT(パフォーマンストランスミッション)の実力
FA24型2.4L水平対向DOHCターボは275ps/375N・mを発揮します。トランスミッションはCVTベースの「パフォーマンストランスミッション」で、8速マニュアルモードを備え、ステアリングパドルでの変速も可能。アクセル開度や走行モードに応じて変速制御が変わり、CVTでありながらスポーツ走行に応える仕立てです。
従来のMTと比較すると「ダイレクト感」では譲るものの、街中の使い勝手・燃費効率・耐久性ではCVT側に分があります。MTを絶対条件にしないなら、現代的な扱いやすさと速さの両立として完成度の高い組み合わせです。
アイサイトXとSTIスポーツR EXの組み合わせの価値
WRX S4はオプションでアイサイトX(高度運転支援)を追加でき、上位グレード「STIスポーツR EX」では電子制御ダンパーと合わせて、走りと快適性のレベルが大きく上がります。日常移動と週末ドライブを両立させたい方にとっては、この組み合わせの体験価値が最も大きいパッケージです。
アイサイトXの機能・対応道路・後悔しやすいポイントは別記事で詳しく解説しています。価格差や使いどころを含めて理解したうえで判断したい方は、合わせてご覧ください。
維持費の現実|燃費・タイヤ・任意保険・税金
WRX S4を所有するうえで避けて通れないのが維持費です。同価格帯のセダンと比べたときの「重さ」を把握しておきましょう。
- 燃料:ハイオク指定。実燃費は街乗り8〜10km/L、高速12〜13km/L目安
- タイヤ:18インチ高性能タイヤ装着、4本交換で15万円超えるケースあり
- ブレーキ:高性能パッドの摩耗が早く、サーキット走行をすればさらに加速
- 任意保険:型式別料率クラスの影響で同価格帯セダンより高め
- 税金:2.4L区分の自動車税、エコカー減税の恩恵は薄い
これらをトータルすると、車両価格+年間維持費で「同価格帯ファミリーセダン+50〜80万円/年」程度の差は出ます。維持費を抑えたい方には不向きですが、「走りに対するコスト」と割り切れる方には十分に納得できる範囲です。
競合(シビックタイプR/GRカローラ/ゴルフR)との比較
WRX S4のライバルは、価格帯と性能で見ると次の3台が代表的です。
- ホンダ・シビックタイプR:FF×6MTの究極系、サーキット志向が強い
- トヨタ・GRカローラ:1.6L 3気筒ターボ+6MT+GR-FOUR AWD、ラリー由来の作り
- VW・ゴルフR:DSGとAWDで完成度の高い欧州スポーツ、価格は700万円超
WRX S4の強みは「セダンボディ+AWD+500万円台」というバランスにあります。MTを最優先するならタイプRやGRカローラ、欧州車の質感を求めるならゴルフR、AWDセダンとしての快適性と速さを両立したいならWRX S4、という棲み分けが分かりやすい構図です。
WRX S4に向いている人・向いていない人
向いている人:水平対向+AWDという構成にロマンを感じる、雪国・山間部で走行性能を重視する、家族と乗りつつスポーツ走行も楽しみたい、長期保有してSTIブランドの所有感を味わいたい方。
向いていない人:MTでなければ満足できない、燃費・維持費を抑えたい、後席・荷室の広さや取り回しを優先する、車に対するこだわりが薄く価格優先で選びたい方。これらに該当する場合は、レヴォーグや別カテゴリのセダン・SUVのほうが満足度は高くなりやすいです。
中古で狙う場合のチェックポイント
新車価格を抑えたい場合、現行VBH型の中古は有力な選択肢です。チェックすべきポイントは次の通りです。
- アプライドモデルの確認(A〜E型のどの世代か、改良点を把握)
- 整備記録簿(オイル・CVTフルード・ブレーキ周辺の整備履歴)
- 足回りの社外品装着・サーキット走行歴の有無
- ボディ下回り・冷却系の漏れ/異音の有無
- アイサイト世代とフロントガラス交換歴/エーミング実施有無
WRX系は走り好きのオーナーが多いため、扱いがハードな個体も一定数存在します。記録簿と現車確認の徹底が、中古購入後の満足度を大きく左右します。
まとめ|「速さの本質」を求める人ほど刺さる
WRX S4は、CVT化やコスト面の現実から「後悔した」という声が出やすいクルマです。しかしその本質は「水平対向+AWDという独自構成で、500万円台の価格に成立した実力派スポーツセダン」であり、他に代わりがいないポジションを持っています。
F型マイナーチェンジでさらに完成度が上がる可能性を踏まえつつ、自分の用途・MTへのこだわり・維持費許容度を冷静に測れば、後悔のリスクはかなり下げられます。「速さの本質に投資したい人」にとっては、2026年現在も国産スポーツセダンの本命であり続けています。
- WRX S4とWRX STIの違いは?
WRX S4はCVT(パフォーマンストランスミッション)採用の現行2代目モデル、WRX STIは6MT+EJ20搭載の旧世代モデルです。STIは生産終了済みで中古のみとなっています。
- F型マイナーチェンジはいつですか?
2026年6月時点で正式発表は出ていませんが、メディアでは新世代ステレオカメラ+広角単眼のトリプルカメラ採用などが報じられており、2026年内の改良の可能性が高いと見られています。
- 6MTは復活しますか?
2026年6月時点で日本市場での6MT復活は正式発表されていません。米国市場ではMT需要があり話題化していますが、日本側は流動的です。
- 価格はいくらですか?
グレードによって異なりますが、おおむね450〜600万円台。STIスポーツR EXなど上位グレードはさらに上のレンジになります。
- 後悔しやすいポイントは?
MT廃止によるCVT化、ハイオク指定とタイヤ等の維持費、任意保険の高さ、後席・荷室の実用性が同価格帯セダンと比べ控えめな点が挙げられます。
- 中古で狙うべきアプライドはどれ?
価格と熟成度のバランスからC型以降が無難です。価格を最優先するならA〜B型もありますが、整備履歴と試乗での確認が重要です。
- アイサイトXは選ぶべきですか?
高速・渋滞中心の使い方が多いなら、ハンズオフや料金所前速度制御の恩恵が大きく投資価値があります。一般道中心なら必須ではありません。
- 維持費はどのくらい?
ハイオク・高性能タイヤ・任意保険などを総合すると、同価格帯のファミリーセダン+年間50〜80万円程度の負担増となるイメージです。

