スズキのクロスビーは、個性的なデザインとコンパクトSUVとしての機能性から注目を集めています。しかし、「クロスビー やめとけ」といったネガティブな意見も見受けられます。本記事では、クロスビーの購入を検討している方に向けて、後悔しないためのポイントを詳しく解説します。
画像引用元 : SUZUKI公式サイト
クロスビーが「やめとけ」と言われる理由
1. 燃費性能の課題
クロスビーは1.0Lターボエンジンとマイルドハイブリッドを搭載していますが、実際の燃費は期待ほど良くないという声があります。特に街乗りでは10km/L前後と、同クラスの他車と比較して見劣りすることがあります。
2. 乗り心地の硬さ
サスペンションが硬めに設定されているため、段差や悪路での振動を強く感じる場合があります。特に後席の乗り心地に不満を感じるユーザーもいます。
3. 内装の質感と装備の過不足
内装の質感については、「軽自動車の延長のようだ」と感じる方もいます。また、最上位グレードの「HYBRID MZ」以外では、クルーズコントロールが装備されていないなど、装備面での不満も指摘されています。
4. 荷室の狭さと車中泊の不向き
クロスビーはコンパクトなボディサイズのため、荷室が狭く、車中泊には不向きとされています。リアシートを倒してもフルフラットにはならず、段差ができてしまいます。
5. リセールバリューの低さ
中古車市場では、クロスビーのリセールバリューが思ったより低いという声があります。人気が高い一方で、供給が多いため、価格が下がりやすい傾向があります。
コンパクトSUVらしさに期待しすぎると後悔する?
サイズは大きめ軽ではなく、小さめSUV
クロスビーは軽自動車「ハスラー」の普通車版とも言われますが、実際には幅が広く、車体が重いため、軽快さや取り回しでハスラーに劣るという声もあります。
利用者の声
- 「見た目はハスラーに似ているが、狭い道で取り回しがやや大変」
- 「軽と同じ感覚で買ったけど、車庫にギリギリだった」
対策ポイント
- 購入前に実車の幅・高さ・回転半径をしっかり確認
- 自宅の駐車場・通勤路との相性チェック
燃費が思ったより伸びない?
カタログ燃費とのギャップに注意
クロスビーはマイルドハイブリッドを搭載していますが、実燃費は13〜16km/L前後。カタログ燃費(20.6km/L)とのギャップに驚く声が見られます。
実際のオーナー燃費平均(口コミベース)
シーン | 実燃費(平均) |
---|---|
街乗り | 約13.0 km/L |
郊外 | 約16.0 km/L |
高速 | 約17.0 km/L |
対策ポイント
- エコ運転で燃費改善
- 通勤や買い物メインの用途ならハイブリッド車や軽の選択肢も検討

荷室が思ったより狭い?
見た目以上にラゲッジスペースは小ぶり
後部座席を立てた状態では荷室容量はあまり広くなく、大型荷物は厳しいことも。
ユーザーの口コミ
- 「アウトドア用具があまり積めなかった」
- 「旅行のスーツケースを2個積むと余裕がない」
対策ポイント
- 後席を倒すことでフルフラットにはできるため、使い方次第
- 車中泊やアウトドア用なら、上位SUV(ジムニーシエラ、ライズなど)も検討
内装の質感にがっかりする人も
チープに感じる人もいれば、ポップで好きという声も
内装はポップで遊び心がある反面、樹脂素材が多くチープに感じる人も。価格を考えれば妥当との意見もありますが、期待値次第で評価が分かれます。
評判の例
- 「内装がプラスチック感強めでちょっと安っぽい」
- 「遊び心があってむしろ好き」
対策ポイント
- 実車内見・試乗で肌触りや視認性を体感
- 上級グレード「HYBRID MZ」なら内装の質感が少し向上
高速道路では少し非力と感じる場面も
1.0Lターボの限界?
普段の街乗りでは十分なパワーですが、高速合流や追い越し時の加速が物足りないという声もあります。
対策
- 高速頻度が高いなら、走行性能を試乗で必ず確認
- 家族利用や遠出が多い場合は、1.5L〜2.0LクラスのSUVも視野に
クロスビーはどんな人に向いている?
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
街乗り中心・近距離利用 | 高速利用が多い人 |
個性派デザインが好きな人 | 内装の質感重視の人 |
ハスラーの上位互換を求める人 | 車内空間・荷室容量を重視する人 |

クロスビーの魅力とおすすめポイント
1. 独自のデザインとカラーバリエーション
クロスビーは、個性的なデザインと豊富なカラーバリエーションが魅力です。2トーンカラーや3トーンコーディネートなど、全13色のラインナップから選ぶことができます。
2. コンパクトでも広い室内空間
5ナンバーサイズながら、室内は広く設計されており、後席の足元スペースも十分です。リアシートはスライドやリクライニングが可能で、快適性を高めています。
3. 走行性能と安全装備
1.0Lターボエンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせにより、力強い走りを実現しています。また、「HYBRID MV」や「HYBRID MZ」グレードでは、スズキ セーフティ サポートが標準装備され、安全性も高いです。
クロスビーとハスラーの比較
項目 | クロスビー | ハスラー |
---|---|---|
車両区分 | 登録車(小型) | 軽自動車 |
価格帯 | 約180〜230万円 | 約140〜180万円 |
燃費(WLTC) | 約18.2km/L | 約25.0km/L |
エンジン | 1.0Lターボ+マイルドHV | 660cc+マイルドHV |
室内空間 | ゆったりして広め | 軽としては広いが狭め |
リセール | 普通 | 比較的良好 |
ハスラーは軽自動車でありながら、燃費性能や価格面で優れています。一方、クロスビーは走行性能や室内の快適性で優れており、用途や好みによって選択が分かれます。
クロスビーを後悔せずに購入するためのポイント
- 試乗を重ねる: 乗り心地や視界、操作性を実際に確認しましょう。
- グレード選び: 装備や価格を比較し、自分に合ったグレードを選択しましょう。
- 用途の明確化: 通勤や街乗り、アウトドアなど、使用目的を明確にして選びましょう。
- リセールバリューの確認: 将来的な売却を考慮し、中古車市場の動向をチェックしましょう。
筆者の体験レビュー:都内で使うには◎だが地方移動にはパワー不足を感じた
筆者も実際にクロスビーを1週間レンタルして試乗しました。都心部での取り回しは抜群で、小回りも効き、狭い道にもストレスなく入れました。
しかし、高速道路では合流時に「もう少し加速力があれば…」と感じる場面が数回ありました。
ファミリーでの長距離移動が多い方には、同価格帯の「ヤリスクロス」や「ライズ」も検討する価値があると思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. クロスビーは本当にやめたほうがいいですか?
A. 購入後に後悔する可能性があるポイントもありますが、用途や好みによっては満足度の高い車です。
Q2. ハスラーとの違いは何ですか?
A. ハスラーは軽自動車で燃費や価格面で優れています。クロスビーは走行性能や室内の快適性で優れています。
Q3. 中古で購入しても大丈夫ですか?
A. 状態の良い中古車を選べば問題ありません。ただし、リセールバリューや装備の有無を確認しましょう。
まとめ:クロスビーに合うかは「使い方と期待値次第」
クロスビーは、遊び心あるデザインと街乗りでの扱いやすさが魅力の一台。ただし、燃費やパワー、内装などに過度な期待をすると「思っていたのと違った」と感じるかもしれません。
大事なのは、自分のライフスタイルと用途に合っているかを事前に見極めること。「ギャップ」を理解し、納得して選べば後悔の少ない車選びができるはずです。