結論から言うと、2026年11月時点でBYDが日本市場から撤退するという公式発表はありません。 むしろBYD Auto Japanは2026年7月28日に初の軽EV「RACCO(ラッコ)」を発売し、同年8月には月間受注が過去最高を記録したと発表しています。
ただし、日本ではEVそのものの普及が緩やかで、BYDの販売台数も国内メーカーと比べれば小さい規模です。そのため「売れていないなら撤退するのでは」と心配する声があるのも事実です。
この記事では、BYDの発表と大手自動車メディアの報道をもとに、日本での現状を事実ベースで整理します。撤退の可能性を予想するのではなく、購入を考える人が確認しておきたい点をお伝えします。
結論:BYDの日本撤退は公式発表されていない
まず、よくある疑問への答えを一覧にします。
| 疑問 | 2026年11月時点の事実 |
|---|---|
| 日本撤退の発表はある? | ない |
| 現在の販売車種は? | 乗用車6車種(BEV5車種、PHEV1車種) |
| 最近の新型車は? | 2025年12月にPHEVのシーライオン6、2026年7月に軽EVのラッコ |
| 最近の販売動向は? | 2026年8月の受注が月間1,260台で過去最高(BYD発表) |
日本で新型車を相次いで投入し、販売店網を通じた販売を続けている状況です。少なくとも公式の動きを見る限り、日本市場から手を引く方向の発表は確認できません。
「BYD 撤退」と検索される背景
撤退を心配する声が出る背景には、いくつかの要因が考えられます。
日本のEV市場がまだ小さい
日本の新車販売に占めるEVの割合は、欧州や中国と比べて小さい水準にとどまっています。BYDは日本で乗用車を2023年1月に発売したメーカーで、販売の中心がEVでした。EV市場の伸びが緩やかな日本では、販売台数を大きく伸ばすのに時間がかかります。
販売台数の規模が国内メーカーより小さい
BYDの日本での年間販売は、日本自動車輸入組合(JAIA)の統計で2023年が1,446台、2024年が2,223台と報じられています。増えてはいるものの、国内メーカーの人気車種1車種の月販台数にも届かない規模です。この数字だけを見て「苦戦している」と受け止める人もいます。
海外ブランドの撤退の前例
過去には、日本の乗用車市場から撤退した海外ブランドもあります。たとえば韓国のヒョンデ(旧ヒュンダイ)は2009年に日本の乗用車販売から撤退し、2022年にEVで再参入しました。こうした前例から、新しい海外ブランドの先行きを気にする人がいるのは自然なことです。
ただし、これらはあくまで一般的な不安の背景です。BYDについて撤退を示す公式な情報はありません。
BYDの日本での最新の動き
2025年から2026年にかけて、BYDは日本で車種を増やしています。
現在のラインアップと価格
carview!のカタログに掲載されている、BYDの乗用車6車種の価格は次のとおりです。
| 車種 | タイプ | 価格(税込) |
|---|---|---|
| ラッコ | 軽EV(スーパーハイトワゴン) | 214万5,000円〜249万7,000円 |
| ドルフィン | コンパクトEV | 299万2,000円〜374万円 |
| シーライオン6 | SUV(PHEV) | 398万2,000円〜448万8,000円 |
| ATTO 3 | SUV(EV) | 418万円 |
| シール | セダン(EV) | 495万円〜572万円 |
| シーライオン7 | SUV(EV) | 498万3,000円〜575万3,000円 |
2025年12月にはBYDとして日本初のPHEV(プラグインハイブリッド)となるシーライオン6が加わりました。EVだけでなく、充電環境に不安がある人にも選びやすい車種を用意し始めたといえます。
初の軽EV「ラッコ」を発売
2026年7月28日に発売したラッコは、日本の軽自動車規格に合わせて開発されたモデルです。くるまのニュースによると、全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,800mmで、両側スライドドアを標準装備します。
バッテリーは2種類あり、WLTCモードの航続距離は「200」が210km、「300Plus」と「300Premium」が320kmです。価格は214万5,000円からです。
2026年8月の受注は過去最高
レスポンスの報道によると、BYD Auto Japanは2026年9月3日、8月の全6車種合計の受注が1,260台で、月間として過去最高になったと発表しました。ラッコの累計受注は8月末時点で約1,500台です。
注文の約8割は上位グレードの300Premiumで、ラッコの購入者の約8割はBYDの新規顧客だとされています。
「受注」と「登録台数」の違いに注意
一方で、全国軽自動車協会連合会の速報では、2026年8月のラッコの新車販売台数は81台でした。くるまのニュースは、この差について、主力の300Premiumの納車が9月中旬以降に始まるため、受注と登録の時期にずれがあると説明しています。
販売の勢いを判断するときは、メーカーが発表する「受注」と、統計に出る「登録・届出台数」を分けて見ることが大切です。今後の統計で、受注がどの程度登録に結びつくかを確認する必要があります。
もし撤退したら?オーナーが気になるポイント
撤退は発表されていませんが、輸入車を買う以上、「万が一」を考えておくのは大切です。一般論として、海外メーカーが日本の新車販売から撤退した場合に影響が出やすいのは次の点です。
- 部品の供給と修理の受け付け先
- メーカー保証の対応窓口
- 中古車として売るときの価格(リセールバリュー)
- ソフトウェア更新やコネクテッドサービスの継続
過去の例では、新車販売をやめた後も、別の会社がアフターサービスを引き継ぐなどして対応が続いたケースがあります。ただし、対応の中身はケースごとに異なります。BYDについて撤退時の対応方針は公表されていないため、気になる場合は購入前に販売店で保証やサービス体制を確認しておきましょう。
BYDを検討するときに確認したいこと
撤退のうわさに左右されず、ほかの車と同じ基準で比べることが大切です。購入前に次の点を確認しておくと安心です。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 近くの正規販売店 | 点検や修理を受けやすいか。距離が遠いと負担になる |
| 保証の内容と期間 | 車両保証と駆動用バッテリーの保証を分けて確認する |
| 充電環境 | 自宅で充電できるか。BYDの日本仕様車は急速充電のCHAdeMOに対応 |
| 補助金 | 国や自治体の補助金の対象か、金額はいくらか |
| 下取り・売却 | 中古車市場での相場を確認しておく |
特にEVは、自宅で充電できるかどうかで使い勝手が大きく変わります。集合住宅に住んでいる場合は、近くの急速充電器の場所と混雑具合も調べておきましょう。PHEVのシーライオン6なら、充電できないときもエンジンで走れるため、充電環境の不安を減らせます。
補助金の金額は車種や年度によって変わります。購入を決める前に、最新の金額と申請条件を販売店や自治体で確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. BYDは日本から撤退するのですか?
2026年11月時点で、BYDが日本から撤退するという公式発表はありません。2026年7月には軽EVのラッコを発売するなど、車種を増やしています。
Q. BYDは日本でどのくらい売れていますか?
JAIAの統計として、2023年は1,446台、2024年は2,223台と報じられています。2026年8月はBYDの発表で月間受注1,260台と過去最高でした。
Q. BYDの軽EV「ラッコ」はいくらですか?
税込214万5,000円〜249万7,000円です。補助金の対象になれば、実質的な負担はさらに下がります。
Q. BYDにハイブリッド車はありますか?
2025年12月にPHEVのシーライオン6が加わりました。価格は税込398万2,000円〜448万8,000円です。
Q. 撤退したら修理はできなくなりますか?
撤退は発表されておらず、撤退時の対応方針も公表されていません。購入前に、近くの販売店の場所や保証内容を確認しておくと安心です。
まとめ
- 2026年11月時点で、BYDの日本撤退は公式に発表されていない
- 2025年12月にPHEVのシーライオン6、2026年7月に軽EVのラッコを発売し、乗用車は6車種
- 2026年8月の月間受注は1,260台で過去最高。ラッコの累計受注は約1,500台
- 受注と登録台数には時期のずれがあり、今後の統計で販売の実態を確認する必要がある
- 購入前は販売店の距離、保証、充電環境、補助金を確認するのが大切
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参考情報
- BYD Auto Japan 公式サイト
- BYD、8月受注が1260台で過去最高 軽EV「ラッコ」は累計1500台に(レスポンス/carview!)
- BYD「新型ラッコ」が販売好調 累計受注1500台(くるまのニュース/carview!)
- BYD 新車カタログ(carview!)
- BYD ラッコ 新車カタログ(carview!)
- 全国軽自動車協会連合会
※価格は消費税込みのメーカー希望小売価格です。最新の情報はメーカー公式サイトまたは販売店でご確認ください。(2026年11月時点の情報)

