「アバルト595はもう手に入らないの?」
「生産終了ってことは、今後の価値はどうなる?」
「そもそも695とどう違うの?」
そんな疑問を持つあなたのために、本記事では、アバルト595の生産終了による影響・リセール動向・695との違い・今後の中古車市場動向まで網羅的に解説します。
購入を検討している方、すでに所有していて今後の価値が気になる方、どちらにとっても必見の内容です。
なぜアバルト595は生産終了したのか?背景を正しく理解しよう
2023年末、ステランティス(旧FCA)はアバルト595シリーズの生産終了を発表しました。
その背景には、欧州を中心とする排ガス規制の強化と、ブランド戦略の転換があります。
主な理由
- ユーロ6e排出ガス規制への非対応
- EVへの急速なシフト(「Abarth 500e」への移行)
- CO2排出量規制に伴うコスト上昇
これにより、アバルトは「電動化+コンパクトスポーツ」へ再構築され、ガソリンモデルである595/695シリーズは事実上終了。
これは、国産スポーツカーで言うホンダS660やスープラ(A80)終了時と同様の現象が起きる予兆でもあります。
アバルト595の中古車価格は今後どうなる?残価率の行方
現在(2025年春時点)、アバルト595の中古価格は安定しており、状態の良い個体や限定車はむしろ価格が上昇傾向にあります。
近年の価格動向
- 2023年:一部個体が新車価格より高騰(特にCompetizione系)
- 2024年:生産終了後、供給減によってリセール上昇
- 2025年:EV版「アバルト500e」登場で、ガソリンモデルの希少性が再評価
モデル | 登録年 | 平均相場 | 備考 |
---|---|---|---|
595 Competizione | 2020年 | 約280〜320万円 | 高評価・5MT多し |
595 Turismo | 2018年 | 約190〜250万円 | 快適装備モデル |
695 Esseesse | 2021年 | 約380〜460万円 | 超希少・価格上昇中 |
特に最終モデル(2021〜2023年)の5MT車は、将来のプレミア化が期待されています。

アバルト595 vs アバルト695|どちらを選ぶべきか?
595と695は一見よく似ていますが、乗り味・装備・価格・希少性に明確な違いがあります。
項目 | 595 | 695 |
---|---|---|
サスペンション | 通常 or Koni(上級グレード) | KONI FSD or 専用スポーツダンパー |
内装 | ファブリック or レザー | Sabeltカーボンシート・アルカンターラ内装あり |
排気音 | 控えめ | モンツァレコードマフラー(迫力あり) |
限定性 | やや高い(MTモデル) | 極めて高い(限定モデル多) |
実用性 | 高め(Turismoなど) | スパルタン(快適性より走行性能重視) |
【おすすめ】
- 通勤・街乗り中心、でも走りも楽しみたい → 595 Turismo / Competizione(MT)
- 週末専用・趣味性重視・ガレージ保管できる方 → 695 Esseesse / Tributo系

購入前に知っておきたい維持費とリスク
アバルト595は国産車と比較して維持費がやや高めですが、欧州コンパクトの中では良心的な方です。
項目 | 年間費用目安 |
---|---|
自動車税 | 約34,500円 |
任意保険(30代) | 約70,000〜100,000円 |
ガソリン代(実燃費12km/L) | 約130,000円(年間10,000km) |
車検+整備費用 | 約100,000〜150,000円 |
MTA車はアクチュエーターの不具合や学習ズレが起きやすいため、MT車の方が維持しやすい傾向にあります。
中古車選びで失敗しないためのポイント
- 整備記録簿・保証書付きのディーラー車を選ぶ
- 「5速MT × 最終モデル × 低走行」なら価値上昇が見込める
- 屋根付き車庫保管歴のある個体が理想
- 社外カスタムが過度な車両は避ける(売却時に不利)
中古市場では「価格が安い個体ほど維持費で泣く」傾向もあるため、総合的に状態重視で選ぶのが鉄則です。
今後の中古市場動向とEV時代のアバルトの価値
アバルト500e(EV)が本格普及すると、ガソリン車=アバルトらしさを体現したモデルとして595/695の評価はむしろ上がる可能性があります。
- モータースポーツベースの高回転NAモデルは既に絶滅危惧種
- コンパクトホットハッチのMT車も欧州含めて激減中
- 日本国内ではアバルト人気は依然高く、再評価が進行中
これらの背景からも、今後“手放さずに保有し続ける”ことが資産価値につながる選択肢にもなり得ます。
まとめ|アバルト595は今こそ狙い目。リセールも期待できる価値ある1台
- アバルト595は生産終了により希少価値が上がっている
- リセールを意識するなら、MT・最終モデル・限定車を狙うのがベスト
- 595と695は明確な違いがあり、用途によって選び方が異なる
- 今後EV移行が進む中で、ガソリン×MT×コンパクトホットハッチの価値はさらに上がる可能性大
購入を迷っているなら、「いま動くべき」です。