【オーナーレビュー】ボルボは買ってはいけない?購入前に知るべき故障リスクと維持費の実態

北欧デザインと安全性の高さで人気を集めるボルボですが、一部では「ボルボは買ってはいけない」というネガティブな声も耳にします。スタイリッシュな外観に惹かれて購入を検討している方にとっては、その評判が気になるところではないでしょうか。

本記事では、実際のオーナーの声や整備業者の見解をもとに、ボルボの「故障しやすさ」や「維持費の実態」を詳しく解説。さらに、「買ってはいけない」とされる理由と、それでもボルボを選ぶ価値についても徹底的に掘り下げます。

目次

ボルボを買ってはいけないと言われる理由とその対策

1. 高額な購入価格と維持費

ボルボは新車価格が500万〜1000万円を超えるモデルもあり、年収600万〜800万円以上が維持の目安とされています。維持費の一例は以下の通りです:

項目金額(目安)
オイル交換2万円〜3万円
タイヤ4本交換8万円〜10万円
車検費用10万円〜15万円
修理(電装系)数万円〜数十万円

あるボルボXC60オーナーの声では、「2年目の点検でブレーキパッドの交換が必要となり、ディーラーでの見積もりが約15万円だった」といった報告もあります。

対策: 認定中古車やリース契約を利用することで初期コストを抑え、燃費性能の高いPHEVモデルを選ぶとランニングコストの削減にもつながります。

年収別・ボルボ維持費シミュレーション(月間コスト例)

年収(目安)車両価格帯月額維持費(概算)コメント
600万円500万円台約6〜8万円節約意識が必要
800万円700万円台約8〜10万円安定運用可能
1000万円以上800万円〜約10〜13万円PHEV導入も現実的
項目費用目安
自動車税(2.0L)約39,500円
重量税・自賠責(年割)約25,000円
任意保険約80,000〜120,000円
燃料費(年間10,000km)約150,000〜180,000円
車検・整備費約80,000〜120,000円
合計約374,500〜484,500円/年

2. 選べる車種が限定的

ボルボの主力はSUV(XC40、XC60、XC90)に集中しており、セダンやステーションワゴンの選択肢は少なめです。ガソリンモデルの燃費は市街地で10km/L前後とやや控えめで、車重が重いため運転スタイルによっては燃費が伸びにくい点もあります。

対策: PHEVモデルを選ぶことで日常使用での燃費性能をカバーできます。充電環境が整っているか事前に確認しましょう。

SUVモデル比較(ボルボ主要車種)

モデル名サイズ燃費(WLTC)特徴
XC40小型約11〜13km/L都市向け、女性人気高い
XC60中型約10〜12km/Lバランス型、PHEVあり
XC90大型約8〜10km/L高級感、3列シート搭載

3. リセールバリューが低い

輸入車全般に言えることですが、ボルボは新車から3年で50〜60%程度に価値が下がる傾向があります。特にガソリンモデルのXC40やXC60は値崩れしやすく、国産SUVと比べてもリセール面で不利です。

対策: 長期保有を前提に購入する、または認定中古車で購入して初期の値下がりを回避するのがおすすめです。

国産車・輸入車 リセール比較(3年後)

車種リセール割合(目安)
トヨタ ハリアー約70%
レクサス NX約75%
ボルボ XC60約55%
アウディ Q5約60%

4. ディーラーや整備拠点が少ない

日本国内におけるボルボの正規ディーラー数は約100店舗と少なく、特に地方ではアクセスが不便なことがあります。部品供給に時間がかかり、修理に日数がかかるケースも。

対策: 購入前に近隣に対応できるディーラーや整備工場があるかを確認し、定期点検のスケジュールを余裕を持って組むことが重要です。

ある地方ユーザーの体験談では、「最寄りのボルボディーラーまで片道90km。エアコン修理のために往復3時間かかった」といった不便さも報告されています。

5. 燃費性能がやや劣る

ボルボのガソリンモデルは燃費が平均10〜13km/L程度と、国産ハイブリッドや他の輸入ディーゼルSUVと比べて見劣りします。

対策: 通勤距離が短い人は、PHEVモデルのEV走行モードを活用することで、ガソリンを使わずに日常移動が可能です。

燃費性能比較(SUV同クラス)

車種燃費(市街地)高速燃費EV走行距離(PHEV)
ボルボ XC6010〜12km/L13km/L約50km
BMW X3 ディーゼル13km/L18km/L
トヨタ RAV4 HV20km/L22km/L
XC60 Recharge (PHEV)18km/L20km/L約60km

6. 電装系のトラブルが多い?

多くのオーナーから報告されているのが、電装系の不具合。センサーの誤作動やドアロック系統の不具合、ナビやモニターのフリーズなどが代表例です。

特に「V40」「XC60」「V60」などの旧型では、経年劣化による故障頻度の高さが課題とされています。

それでもボルボが選ばれる理由

圧倒的な安全性能

  • 全車標準の「インテリセーフ」搭載(自動ブレーキ・レーンキープ)
  • 欧州の厳格な衝突安全基準で設計
  • IIHS・ユーロNCAPで最高評価多数

北欧デザインのインテリア

  • シンプルかつ高品質な素材を活かした車内空間
  • ウッドパネルやレザーの質感が高く、居心地が抜群

静粛性と乗り心地

  • 遮音性が高く、長距離ドライブでも疲れにくい
  • 硬すぎず柔らかすぎない絶妙な足回りチューニング

ボルボを選ぶ人の特徴と魅力

ボルボを選ぶ人は、安全性・デザイン・ブランドイメージを重視する傾向があります。特に女性ドライバーからは高い安全性能と視界の良さ、運転支援システムの使いやすさが評価されています。

日本国内のオーナー層の傾向としては、年収600万〜1000万円以上、30代〜60代の男性・ファミリー層が多く、医師や士業、経営者など「信頼性と安心感」を重視する層に支持されています。

ボルボの耐久性と故障リスク

ボルボは基本構造の耐久性が高く、20万km以上走行する個体も珍しくありません。ただし、電子制御系のトラブル(センサーやナビ系)が起こりやすいという声もあります。

実例: XC60オーナーの報告では、5年目でセンサー系の不具合が発生し、交換に8万円かかったとのケースも。ナビやメーター表示の誤作動も定番トラブルとして知られています。

対策: 定期的な点検とメンテナンスを欠かさず行うことで、長く快適に乗り続けることができます。

中古でボルボを買うなら気をつけたいポイント

中古車市場ではボルボは値下がりが早いため、比較的安く購入することが可能です。ただし、購入後のメンテナンスコストや部品の供給状況を考えると、ディーラー認定中古車(VOLVO SELEKT)を選ぶのが安全です。

認定中古車と一般中古の違い(比較表)

項目認定中古車(VOLVO SELEKT)一般中古車
保証最大2年間無償保証店舗ごとに異なる
整備記録全記録あり不明なことも多い
車両点検100項目以上の点検済点検基準なし
価格やや高め相場より安価

購入時のチェックポイント:

  • 年式と走行距離(5年・5万km以内が理想)
  • 整備履歴(特に電子制御・DCT系)
  • 保証内容とアフターケアの明記
  • 必ず試乗し、装備動作や足回りを確認

おすすめモデル(初心者向け)

モデル特徴年式目安中古価格帯
V40 T3コンパクト・燃費良好2016〜2019年約120〜180万円
XC60 T5SUV・安全装備充実2018〜2022年約220〜350万円
V60クロスカントリー高級ワゴン・AWD2019年〜約250〜400万円

実際のオーナー評価まとめ

  • 「デザイン・安全性は素晴らしいが、整備代は国産の倍以上かかる」
  • 「壊れると厄介だが、満足感と安心感は抜群」
  • 「認定中古車を選んでからは、故障率が激減した」
  • 「燃費は気にならない。とにかく乗っていて気持ちいい」

総じて、「維持費は高いけど、それでも乗り続けたい」と感じているユーザーが多い傾向にあります。

結論|「買ってはいけない」のではなく、「準備なしで買うと後悔する」

「ボルボは買ってはいけない」と言われる理由の多くは、メンテナンス費用や故障対応に関する知識不足が原因です。

逆に、以下のような方にはボルボは非常に満足度の高い選択肢になります。

  • 信頼できる輸入車整備工場がある
  • 維持費を理解した上で余裕を持って所有できる
  • 安全性と快適性を最優先したい
  • 他人と被らない欧州車に乗りたい
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