トヨタ・ルーミーを検索すると「酷い」「買って後悔した」といったネガティブな声も目にします。果たしてそれは本当なのでしょうか?
結論から言えば、ルーミーは全ての人にとって完璧なクルマではありませんが、”必要な人”にとっては非常に満足度の高い1台です。この記事では、ルーミーが”ひどい”といわれる理由を冷静に分析しつつ、実際に筆者が試乗した感想を交えて、どんな人に向いているのか、買う価値があるのかを解説します。
画像引用元 : トヨタ公式サイト
トヨタ ルーミーが「ひどい」と言われる5つの理由
パワー不足に不満の声
ルーミーの1.0Lエンジン(NA)は、坂道や高速道路で力不足を感じるという声が多いです。特に4人以上乗車+荷物を積んだ状態では、加速のもたつきが目立ちます。ただし、ターボグレードを選べば加速力は大きく改善されます。
実燃費が思ったより伸びない
カタログ燃費は18.4km/L(WLTC)ですが、実際には13〜15km/L前後になることが多いようです。街乗り中心だとどうしても燃費は落ちがちですが、筆者の試乗時には平均16.2km/Lを記録し、想像よりも健闘していました。
インテリアの質感がチープ?
価格帯を考えれば妥当ですが、シンプルな内装ゆえに”安っぽさ”を感じる方も。上級グレードではピアノブラック調のパネルや撥水シートが採用されており、十分な実用性と質感を兼ね備えています。
高速道路での安定性に不満
車体が高いため、横風に煽られやすいという声も。ただし、街乗りにおけるハンドリングは軽快で、ストップアンドゴーの多い都市部ではむしろ扱いやすいというメリットもあります。
デザインが地味
スタイリッシュさや個性を求める人には物足りないかもしれません。エアロパッケージを選ぶことで見た目をカスタムでき、雰囲気は大きく変わります。
筆者が試乗して感じたルーミーのリアルな魅力
驚くほど滑らかな乗り心地
ファミリーカーとしては非常に快適。サスペンションの動きがしなやかで、段差もマイルドに吸収します。特に後席の快適性が高く、小さなお子様や高齢者を乗せるにも最適。
燃費の良さは想像以上
筆者が試乗したルート(都市部+郊外)での燃費は約16.2km/L。エアコン使用時でも15km/Lを下回ることはありませんでした。
駐車が圧倒的に楽
最小回転半径4.6mという小回り性能と大きな窓による視界の良さで、狭い駐車場でもストレスなく扱えます。
ルーミーを選ぶメリットと満足の声
- コンパクトなのに室内広々:大人4人+荷物でも問題なし
- スライドドアが便利:子育て世代から圧倒的支持
- 安全機能が充実:Toyota Safety Sense搭載で安心感アップ
- 価格が手頃:ターボモデルでも200万円台前半から購入可能
スズキ・ソリオとの比較で見える違い
項目 | トヨタ ルーミー | スズキ ソリオ |
---|---|---|
価格 | 約150〜220万円 | 約165〜240万円 |
燃費 | 13〜17km/L(実燃費) | 18〜22km/L(実燃費) |
パワートレイン | 1.0L NA/ターボ | 1.2L NA/マイルドHV |
室内空間 | ○(高い天井) | ◎(広く快適) |
乗り心地 | ○(しなやか) | ◎(軽快で静か) |
高速安定性 | △ | ○ |
ソリオは燃費と静粛性で勝り、ルーミーは価格とスライドドアの便利さが魅力です。
ルーミーが向いている人は?
- 都市部に住んでいてコンパクトさを重視する人
- 子育て中のファミリー
- 高齢の親を送迎する機会が多い人
- 初めてのマイカー購入者
購入時の注意点
- 高速道路の走行が多いならターボを選ぶべき
- 上級グレードで質感&快適性を強化
- フル乗車時の室内スペースを試して確認を
よくある質問(FAQ)
Q. ルーミーの実燃費は本当に悪い?
A. 街乗り中心だと13km/L台になることもありますが、穏やかな運転を心がければ15km/L超も可能です。
Q. 後席が狭く感じるって本当?
A. 子供や高齢者には十分なスペースですが、大人3人が並ぶとやや窮屈です。試乗で確認を。
Q. ルーミーはなぜ生産終了した?
A. ダイハツの認証不正問題による一時的な生産停止が影響しています。今後の動向は要チェック。
まとめ:”ひどい”ではなく”使い方次第”で輝く車
ルーミーが「ひどい」と言われる理由は、求める性能や用途が合わなかった人の意見が多く反映されています。逆に言えば、自分のライフスタイルにマッチすれば”非常に優秀な選択肢”になります。
筆者としては、実際に試乗して「乗り心地の良さ」「取り回しのしやすさ」「実用燃費の優秀さ」に驚きました。家族のため、日常の利便性を求める方には自信を持っておすすめできる1台です。