レクサスというと「高級車だから維持費も高い」と思われがちです。確かにトヨタよりも部品や工賃は割高になりがちで、車両価格も高いため自動車税や保険料も上がります。しかし、すべての人にとって「レクサスは維持が大変」かというと、必ずしもそうではありません。
この記事では、レクサス車の維持費の内訳と平均額を詳しく解説しながら、実際に所有する場合にかかるコスト感や節約のポイント、モデル別の違いまで網羅的にお届けします。
維持費の内訳|レクサス車でかかる主な項目
レクサスに限らず、車の維持費は以下の6つの要素で構成されます。
- 自動車税(毎年)
- 自賠責保険(車検ごと)
- 任意保険(毎年)
- 車検・整備費用(2年ごと)
- 燃料費
- タイヤ・消耗品の交換費用
さらに、ハイブリッド車やEV車であればバッテリーやインバーター関連の維持にも注意が必要です。
年間維持費の目安(モデル別)
モデル | 自動車税 | 保険料(目安) | 車検・整備費 | 燃料費 | 年間合計 |
---|---|---|---|---|---|
レクサスNX | 約45,000円 | 約80,000円 | 約100,000円 | 約100,000円 | 約325,000円 |
レクサスRX | 約51,000円 | 約90,000円 | 約120,000円 | 約150,000円 | 約411,000円 |
レクサスGX | 約66,500円 | 約110,000円 | 約150,000円 | 約200,000円 | 約526,500円 |
※上記は筆者および各種見積シミュレーションから算出した目安です。実際の金額は等級や走行距離、ガソリン代などによって異なります。
維持費が高くなりがちなポイント
1. 任意保険料が高くなる傾向
車両価格が高いため、任意保険(特に車両保険付き)も相対的に高くなりがちです。等級が低い方や若年層の方は特に注意が必要です。
2. タイヤやオイル交換費用
レクサス車は18〜21インチなど大径タイヤを採用しているモデルが多く、1本あたりの価格も高額。また、純正オイルのグレードも高いため、定期点検ごとの支出が地味に効いてきます。
3. ディーラー整備が前提となる
レクサスは「ディーラー整備が前提」のような雰囲気があります。実際、メンテナンスプログラムが用意されている分、費用は明確ですが、他社より高くつく印象があります。
節約のコツ5選|賢く維持する方法
1. 任意保険を毎年見直す
同条件で比較するだけでも数万円単位で安くなることがあります。代理店型よりネット型保険の方がコストを抑えやすいです。
2. メンテナンスパックは必要な分だけ
ディーラーのメンテナンスパックは安心感がある反面、オーバースペックな内容を選ぶと費用がかさみます。点検頻度や距離に応じて見直しましょう。
3. ガソリンスタンド併設の整備工場を活用
オイル交換やタイヤ交換はディーラー以外でも対応可能。信頼できる整備士がいれば十分対応できます。
4. タイヤはシーズン前に購入&予約交換
需要が高まる直前を避けて購入・予約することで、数千〜1万円以上安くなるケースがあります。
5. 車検時に余計な整備を省く
ディーラーでの車検は「推奨整備」が多数含まれており、そのまま通すと金額が上がります。内容を確認し、必要最低限に絞ることも節約の鍵です。
高くても選ばれる理由とは?
それでも多くの人がレクサスを選ぶ理由は、トヨタ以上の安全性、静粛性、アフターケアの質にあります。信頼性の高いブランドであること、万が一のトラブル時の対応力の高さは、所有コスト以上の「安心代」とも言えるでしょう。
また、リセールバリューも高く、数年後の売却時に高値がつくケースも多くあります。初期費用は高めでも、長期的に見れば損ではないという声も多いのです。
まとめ|維持費は高めでも、納得できる品質
レクサスの維持費は、たしかにトヨタや他の国産車よりも高めです。しかし、その分のリターンも大きく、節約術を知っていれば負担は十分コントロール可能です。
高品質・高耐久・高サービスという三拍子揃ったブランドだからこそ、ただ「高い」で終わらせるのではなく、納得して付き合っていくことが大切です。
本記事が、あなたのレクサス選びや維持費への不安解消の一助となれば幸いです。