「擦り傷をプロに頼むほどでもないけど、どう直せばいいかわからない」という方は多いです。この記事では傷の深さに応じた修理方法(コンパウンド・タッチペン・パテ)の選び方と実際の手順を、DIYで実践できる形で解説します。適切な方法を選べば、1,000〜5,000円の材料費で見栄えを大幅に改善できる。
まず確認|擦り傷の深さを4段階で判断する
| 深さのレベル | 見た目・触り方での判断 | 修理方法 | 材料費目安 |
|---|---|---|---|
| レベル1:クリア層のみ | 爪が引っかからない・白っぽく光る | コンパウンドのみ | 1,000〜3,000円 |
| レベル2:塗装層まで | 爪が少し引っかかる・色が見える | タッチペン+コンパウンド | 1,500〜4,000円 |
| レベル3:サーフェーサー層 | 白っぽいプライマーが見える | タッチペン+コンパウンド(難) | 2,000〜5,000円 |
| レベル4:金属・樹脂まで | 金属の地肌や黒い樹脂が見える | パテ+塗装(上級)or プロへ | 3,000〜8,000円 |
レベル4の深い傷や大きな凹みはプロによる板金塗装が必要です。板金塗装の費用相場と対応できる傷の種類はこちら。
方法①:コンパウンドで修理する(レベル1の傷)
必要なもの
- 液体コンパウンド(細目〜超細目):1,000〜2,000円
- マイクロファイバークロス:500〜1,000円
- 養生テープ
- バケツ・水・中性洗剤
手順
- 傷周辺を洗車・完全に乾燥させる
- 傷の周囲5cmを養生テープで保護する
- コンパウンドをクロスに少量取り、円を描くように研磨する(力を入れすぎない)
- 乾く前に別のクロスで拭き取る
- 仕上がりを確認し、必要なら超細目コンパウンドで仕上げる
方法②:タッチペンで修理する(レベル2〜3の傷)
カラーコードの調べ方
車のカラーコードはドア開口部のステッカー(運転席ドアの内側が多い)に記載されています。「カラーコード ○○○(数字・アルファベット)」の形式で記載されており、このコードをメーカー純正タッチペンを購入する際に使用します。
タッチペン使用手順
- 傷周辺を洗車・脱脂する(パーツクリーナーや脱脂スプレーを使用)
- タッチペンを十分に振って均一に混ぜる
- 傷の部分だけに極薄く塗布する(傷より広く塗らない)
- 完全乾燥まで24時間待つ(気温20度の場合。低温時はさらに時間がかかる)
- 乾燥後に周囲と段差が生じた場合は、超細目コンパウンドで均す
- 仕上げにカーワックスを塗布する
タッチペンでよくある失敗と対策
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 色が合わない | カラーコードの誤り・日焼けによる色差 | カラーコードを再確認・専門店に相談 |
| 盛り上がりができる | 塗りすぎ | 薄く何度も重ね塗りする |
| 気泡が入る | 乾燥前に触った・ゴミが混入 | 清潔な環境で作業・換気を避ける |
| 周囲と色が浮く | 塗装の経年劣化による色差 | プロへの依頼を検討 |
方法③:パテで修理する(レベル4の深い傷・小さな凹み)
パテ修理は比較的上級のDIYに分類される。適切に施工できれば素人でも一定の効果が得られるが、塗装の均一性・仕上がりにはプロとの差が出やすい。以下は一般的な手順の概要です。
- 傷周辺をサンドペーパー(240番)で足付け処理をする
- 板金パテを調合し、スパチュラで薄く盛る
- 乾燥後にサンドペーパー(320〜600番)で平滑に研ぐ
- サーフェーサー(スプレー缶)を吹き付ける
- 乾燥後に細かいサンドペーパー(800〜1000番)で整える
- カラースプレー(カラーコードに合ったもの)を薄く数回に分けて吹き付ける
- クリアスプレーを仕上げに吹き付ける
- コンパウンドで磨いて仕上げる
DIY修理とプロ依頼の費用・仕上がり比較
| 比較項目 | DIY修理 | プロ依頼 |
|---|---|---|
| 材料・費用 | 1,000〜8,000円 | 10,000〜100,000円以上 |
| 仕上がり品質 | △〜○(技量による) | ◎(プロの技術) |
| 時間 | 数時間〜1日 | 預け期間1〜7日以上 |
| 失敗リスク | あり(やり直しが困難なことも) | ほぼなし |
| おすすめの傷 | クリア層〜浅い塗装層 | 深い傷・凹み・割れ・広範囲 |
修理費用が高額になる場合は車両保険の活用も検討できます。保険を使うべきかの判断基準はこちら。
プロに依頼する場合の費用は傷の場所・深さによって異なります。擦り傷修理費用の業者別相場はこちら。
よくある質問(FAQ)
Q1. 車の擦り傷は自分で直せますか?
A. 爪が引っかからない浅い傷(クリア層のみ)はコンパウンドで自分で直せる可能性があります。深い傷や凹みはプロへの依頼が現実的です。
Q2. コンパウンドはどれを選べばいいですか?
A. 細目〜超細目コンパウンドが車の塗装に適しています。Soft99やプロスタッフなどの国産ブランドが信頼性が高くおすすめです。
まとめ
車の擦り傷DIY修理で最も重要なのは「傷の深さを正確に判断すること」だ。浅い傷はコンパウンドで対応し、塗装まで達した傷はタッチペンで補修する。深い傷・広い範囲・凹みを伴う場合はプロへの依頼が長期的に見て正解です。DIYでは「やりすぎない」ことが仕上がりをきれいに保つコツであります。

