ポルシェの代表的な車といえば、911を真っ先に思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。911は登場してからポルシェの中核として進化を続けてきた人気の車種です。スポーツカーらしい洗練された美しいフォルムと圧倒的な存在感で、時代を超えて世界中から憧れを集めてきました。911はポルシェのフラッグシップモデルとなっている高性能なスポーツカー。50年以上生産され続け、現在も人気車種の座を守り続けています。
本記事では、ポルシェ911の特徴や人気の秘密について詳しく解説していきます。
ポルシェといえば「911」という代表的な車種が気になる方は、是非ご覧下さい。
トップガン マーヴェリックとのコラボでトム・クルーズが運転した「911」も印象的で格好良いですね!
ポルシェ911とはどんな車?
11はポルシェのフラッグシップモデルとして、50年以上生産され続けてきた代表的なスポーツカーです。
初代911ポルシェは1964年に発表されました。その際の衝撃は相当なものだったと予想されます。最高峰の走行性能を有する高級スポーツカーとして世界中に名を響かせており、現在に至るまでポルシェのフラッグシップモデルであり続けています。
初代911ポルシェから一貫してリアエンジン・リアドライブ方式を採用しており、現行種のモデルでもこのスタイルは変わっていません。長年愛され続けている理由もわかる気がします。
1998年のモデルチェンジまでは空冷エンジンを採用していた希少な車種としても知られています。近年は値上がりがすごく、なかなか購入のハードルが高くなっています。
丸目のヘッドライトも初代から受け継がれており、911のトレードマークとして定着しました。
よく目にする911 カレラ。カレラの由来はカレラは「Carrera」と表記し、スペイン語で「競争」や「レース」を意味します。ポルシェは1954年の「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」というレースの「スモール・スポーツカー部門」に出場し、上位6位までを独占するという快挙を成し遂げ、総合成績でも3位に入賞しました。このレース名がポルシェの「カレラ」の語源となっています。
車種名となっている911は、初代モデル開発当時の社内タイプ・ナンバー(依頼を受けて振っていた数字)に由来しています。当時フォルクスワーゲンと提携する可能性があったポルシェは、フォルクスワーゲン側のナンバー方式に合わせて、まだフォルクスワーゲンで使用されていなかった900台のタイプ・ナンバーを使用したとのことです。
こうしてポルシェのプロジェクト901として開発をスタートしたところ、フランスの自動車メーカー・プジョーから物言いが入ります。
プジョーは、「3桁の数字で2桁目に0を使う」ネーミングを商標登録していると主張してきたのです。
ナンバーを0から1に変更して「911」としました。このタイプ・ナンバーがそのまま車種名になり、911が生まれたというのがポルシェ911の経緯です。
ポルシェ911はリアエンジンにすることで、車の加速性能を向上させ、フロントエンジン車では体感できない加速を味わうことができます。ポルシェ 911は車高も比較的低く設定されているため、空気抵抗などを抑えスピードが出せるような設計になっているのです。
ポルシェの拘りから車内空間もスポーツカーの中ではダントツに心地よい空間になっているのも特徴です。
ポルシェ911の魅力
ポルシェは、誰もが知っているスーパーカーメーカーでありながら、ブランド力に頼らず「走り」を追求してきたことが魅力といえるでしょう。独自のスタイルを守りつつ、デザインと機能性の両立にこだわり、常に走りの第一線で存在感を示してきました。
多くのカーマニアを惹きつけてやまないポルシェの魅力は、一度でもステアリングを握れば実感できるはずです。あの圧倒的な加速や鋭いハンドリング、RR(リアエンジン・後輪駆動)ならではの力強い挙動、高速走行時の抜群な安定感、空冷エンジン独特のエギゾーストノートなど、そのすべてがドライバーの心を捉えて離しません。さらに、スポーツカーとしては異例なほどの心地よい居住空間やリアシートの存在もポルシェの美点ではないでしょうか。なによりこの車を所有する喜び、満足感はやはりほかでは味わえないものなのです。