SUV人気が高まる中でも、日常使いからレジャーまで幅広く活躍するコンパクトSUVは、特に注目を集めています。その中でも「トヨタ・ヤリスクロス」と「ホンダ・ヴェゼル」は、価格、燃費、装備、安全性などで比較されることが多いライバル同士です。
本記事では、2025年時点での最新データをもとに、燃費性能に焦点を当てながら、ヤリスクロスとヴェゼルの違いや選ぶべきポイントを徹底比較していきます。
画像引用元 : トヨタ公式サイト 、画像引用元 : ホンダ公式サイト
まずは基本スペック比較
| 項目 | ヤリスクロス | ヴェゼル |
|---|---|---|
| メーカー | トヨタ | ホンダ |
| 発売開始 | 2020年8月 | 2021年4月（2代目） |
| 全長×全幅×全高 | 4180×1765×1590mm | 4330×1790×1590mm |
| 燃費（WLTC・HV） | 最大30.8km/L | 最大26.0km/L |
| 駆動方式 | FF / 4WD | FF / 4WD |
| 価格帯（HV） | 約230〜300万円 | 約250〜330万円 |
| ラゲッジ容量 | 約390L | 約393L（5人乗車時） |
サイズはヴェゼルの方がやや大きく、室内の余裕が感じられます。一方、燃費性能ではヤリスクロスがリードしています。
燃費性能を徹底比較！
ヤリスクロス（ハイブリッド）
- 最大燃費：30.8km/L（WLTCモード）
- 実燃費目安：22〜26km/L（街乗り・郊外混在）
- 燃料タンク容量：36L
ヤリスと同様に優れたハイブリッドシステム（THSⅡ）を搭載。街乗りでのストップ＆ゴーに強く、燃費の安定感が抜群です。小型ボディ＋高効率エンジンの組み合わせで、コンパクトSUV中トップクラスの低燃費を実現しています。
ヴェゼル（e:HEV）
- 最大燃費：26.0km/L（WLTCモード）
- 実燃費目安：20〜24km/L
- 燃料タンク容量：40L
ホンダ独自のe:HEV（2モーターハイブリッド）を採用。エンジンを発電専用とし、モーターで走る感覚は「電動SUV」として評価が高いです。燃費面ではヤリスクロスに若干劣りますが、静粛性と加速力に強みがあります。
価格とグレードの違い
ヤリスクロス
- X、G、Zの3グレード構成（Zが最上位）
- ハイブリッドは全グレードで選択可
- Zグレードでほぼフル装備（LED、クルコン、ディスプレイオーディオなど）
- 価格：ハイブリッドZで約290万円〜
ヴェゼル
- e:HEV X、Z、Playの3グレード
- Playは2トーンカラー専用の上級仕様
- e:HEV Zが最も装備バランスが良く人気
- 価格：e:HEV Zで約315万円〜
コスパで見ると、ヤリスクロスは価格と装備のバランスが良く、初めてのSUVにも向いています。
走行性能・乗り心地の違い
- ヤリスクロス：軽快で取り回しが良く、コンパクトカー感覚で乗れる。足回りはやや硬めで、スポーティ寄り。
- ヴェゼル：ゆったりとした乗り味でロングドライブも快適。静粛性が高く、上級車に近いフィーリング。
乗り心地重視ならヴェゼル、キビキビ走りたいならヤリスクロスが合うでしょう。
荷室と使い勝手
両車ともリアシートを倒せば広大なラゲッジが確保可能。フラットになる床設計や開口部の広さにも工夫があり、アウトドアグッズやスーツケースも楽々積載。
- ヤリスクロス：ラゲッジ床下収納もあり、積載性が高い
- ヴェゼル：ホンダの「マジックシート」による柔軟なシートアレンジが魅力
安全性能・先進装備
- ヤリスクロス：Toyota Safety Sense搭載。自動ブレーキ、レーンキープ、ACCなどフル装備
- ヴェゼル：Honda SENSING搭載。ヤリスクロス同様の機能を網羅し、精度も高評価
どちらも先進安全装備は高水準で、ファミリーユースでも安心です。
どんな人におすすめ？
| 条件 | おすすめ車種 |
| 燃費を最重視 | ヤリスクロス |
| 静粛性と上質な乗り味重視 | ヴェゼル |
| コスパを重視したい | ヤリスクロス |
| 見た目や質感も妥協したくない | ヴェゼル |
| 初めてのSUV購入 | ヤリスクロス（価格・サイズが手頃） |
まとめ：燃費＋αで選ぶなら？
ヤリスクロスとヴェゼルは、どちらも優れたSUVでありながらキャラクターが異なります。燃費だけを比較するとヤリスクロスが有利ですが、上質感や静粛性、乗り心地のトータルバランスではヴェゼルにも大きな魅力があります。
あなたの重視するポイントが「燃費・価格・維持費」ならヤリスクロス。「快適性・走りの質・上質さ」ならヴェゼルがおすすめです。ぜひ、実車を試乗して納得のいく1台を見つけてください。