「この車、もしかして覆面パトカーかも?」──そんな疑念を持ったことはありませんか?特に高速道路や幹線道路では、スピード違反の取り締まりで見かけることも多い“覆面パトカー”。その正体は一見すると普通のセダンやSUVに見えるため、知らないと確実に見抜けません。
本記事では、覆面パトカーの見分け方や特徴、ナンバーや車種の傾向、注意すべきポイントまで、運転中に役立つリアルな情報を網羅してご紹介します。
覆面パトカーとは?どんな目的で使われる?
覆面パトカーとは、警察官が乗車しているにもかかわらず、一般車両と同じように見える車両のこと。主に以下のような目的で使用されます。
- 高速道路でのスピード違反取締り
- あおり運転・危険運転の監視
- 特殊捜査(刑事事件など)
交通系と捜査系では車種や運用スタイルも異なります。ここでは主に“交通取締り用”の覆面車両にフォーカスします。
車種から見抜く!よく使われる覆面パトカーのモデル一覧
警察が採用する車種には一定の傾向があります。特に交通取り締まり用の覆面車両では、以下のようなセダン系・スポーツ系・SUV系が多く使用されています。
用途 | 採用車種(例) |
---|---|
高速道路・幹線道路 | クラウン、マークX、スカイライン、カムリ |
市街地(刑事系) | アコード、レガシィB4、アルティス |
地方・山間部対応 | プリウス、エクストレイル、ハリアー |
※車体色は黒・白・シルバーが多く、意外と“赤”や“青”の覆面も存在します。
筆者の経験談:
千葉県の湾岸道路でクラウンの白覆面に遭遇した際、テールランプの形状と異様な2名乗車で気づきました。
ナンバーから見抜ける?覆面パトカーの登録パターン
覆面車のナンバーには次のような共通点があることがあります:
- 「3」ナンバーが多い(普通乗用車登録)
- 「足立」「習志野」「練馬」「多摩」など、都内では陸運局の大規模拠点名が多い
- 下4桁が「・・・」であるケースは覆面車の可能性が高い(ただし完全ではない)
- 公用車扱いでも一般的なナンバーをつけているため、緑ナンバーや白ナンバーといった“色”での見分けは困難です。
外観で注目すべき5つのチェックポイント
一見一般車に見える覆面パトカーですが、実は細かく見ると“怪しい点”があります。
1. 車内に複数のアンテナがある
→ ラジオ・無線用アンテナがトランクに複数設置されていることが多い。
2. リアガラスにスモークがない or 薄い
→ 視認性の確保が理由。刑事系覆面では濃いスモークもあります。
3. 後部座席に誰か乗っている(しかも同じ髪型・同じ服装)
→ 2名体制であることが多く、助手席と後部座席で情報収集や録画を分担していることも。
4. 助手席の足元に箱状の黒い機材
→ オービス連携機器や記録装置が収納されていることがあります。
5. サイドミラーがやけに大型で視認性が高い
→ 高速巡回を意識した“業務用”パーツが装着されている場合も。
実際に検挙されやすいシチュエーションとは?
- 高速道路での“左車線をゆっくり走るクラウン”
- バイパスや橋の出口付近
- トンネル通過後の合流部
- 渋滞明けの加速区間
覆面車は速度違反だけでなく、ウインカー不使用・車間距離不保持・スマホ操作などをチェックしています。
覆面パトカー対策として意識すべきこと
- 常に制限速度+αの余裕で走らない
- 合流・車線変更ではウインカーを確実に出す
- 一見“普通”に見える車でも、車間や挙動に違和感があれば警戒する
筆者はかつて合流地点で減速せずに検挙された経験があり、以降、「見られているつもり」で運転するようになりました。
覆面車と間違えられやすい一般車も存在
中にはクラウンアスリートやスカイラインのスポーツモデルを好む一般ドライバーも多く、「誤認されやすい」点にも注意が必要です。
見分けがつかないのではなく、「そう見えるポイント」をいくつ知っているかが重要です。
まとめ:覆面パトカーを完全に見抜くのは難しい、でも“違和感”には気づける
覆面パトカーを100%特定することは現実的には困難ですが、車種・ナンバー・外観・挙動の違和感を察知することで、事前に注意することは可能です。
運転中は「この車ちょっと変かも?」という直感を大切にしながら、日常的に安全運転を心がけることが、最大の“対策”になります。