「軽自動車ってパワー不足で物足りない…」
「家族で乗るにも、街乗りでも、妥協せずに乗れるN-BOXが欲しい」
そんな声に応えるのが、2023年秋にフルモデルチェンジされた新型N-BOXカスタムターボです。
本記事では、スペック・走行性能・デザイン・燃費・維持費・おすすめグレードに加え、試乗でわかった独自の感想も交えて、他にはない深掘りレビューをお届けします。
画像引用元 : ホンダ公式サイト
新型N-BOXカスタムターボとは?|進化のポイントを総まとめ
N-BOXシリーズの最上級に位置するのが「カスタムターボ」。
特に新型(JF5/6型)では、デザイン・安全性・走行性のすべてがアップデートされ、軽自動車の枠を超える満足感を提供しています。
項目 | 内容 |
---|---|
発売時期 | 2023年10月(フルモデルチェンジ) |
型式 | JF5(FF) / JF6(4WD) |
エンジン | 0.66L 直列3気筒 DOHCターボ |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | FF / 4WD |
最高出力 | 64PS(47kW)/6,000rpm |
最大トルク | 104Nm/2,600rpm |
特筆すべきは、低回転域から感じられる力強い加速感。軽ターボにありがちなラグが抑えられており、都市部の合流や坂道も不安なしです。
N-BOXカスタムターボの走りは「軽じゃない」加速感
ターボモデル最大の魅力は「街乗りでの爽快感」。
実際に筆者が都内から首都高を走った印象では、合流の加速が驚くほどスムーズで、NAモデルとの差は歴然でした。
実際の試乗で感じたポイント
- 発進直後のレスポンスが鋭い
- 渋滞中のストップ&ゴーもストレスなし
- 高速走行中の追い越しでも余裕を持って加速
- CVTとのマッチングが良好で変速ショックも少ない
NAでは「もう少しパワーが欲しい」と感じるシーンでも、カスタムターボなら一切不満なし。子どもを乗せての送り迎えや通勤でも、余裕をもって運転できます。
外観デザイン|ノーマルとは一線を画す高級感
カスタムターボのフロントフェイスは、無塗装樹脂を排したメッキ仕上げ+LEDヘッドランプが標準。重厚感と上質さが同居するデザインで、まるで高級ミニバンのような存在感です。
- 専用グリル&バンパー(メッキ仕上げ)
- LEDシーケンシャルウインカー(流れるタイプ)
- エアロスタイルのリアディフューザー
- ダークメタリック塗装のアルミホイール(14or15インチ)
「軽自動車に見られたくない」という人にもピッタリ。近所のスーパーでも、ひときわ目を引くルックスです。
内装・装備|N-BOXとは思えない上質空間
カスタムターボの内装は、黒×クローム調のコンビネーションが光る高級感仕様。
- シート:撥水ファブリック(ステッチ入り)
- ステアリング:本革巻き(ターボ専用)
- パネル類:ピアノブラック調&クローム加飾
- メーター:マルチインフォディスプレイ(カラー)
さらにHonda SENSINGも全車標準装備。ブラインドスポット情報や前後誤発進抑制、オートハイビームなど、安全装備は普通車クラスと遜色ありません。
燃費性能|ターボでも意外に優秀!
「ターボって燃費悪くない?」と思われがちですが、新型N-BOXカスタムターボのWLTCモード燃費は20.3km/L(FF)と良好。
駆動方式 | カスタムNA | カスタムターボ |
---|---|---|
FF | 21.6km/L | 20.3km/L |
4WD | 20.2km/L | 19.4km/L |
1km/L程度の差で、これだけの走行性能を得られるならコスパは抜群です。
価格・グレード構成|意外とお手頃なターボモデル
2025年現在、N-BOXカスタムターボは以下の価格帯で販売されています(車両本体・税込)。
グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|
カスタムターボ(EX) | FF | 約1,943,000円 |
カスタムターボ(EX) | 4WD | 約2,063,000円 |
安全装備・内装・エクステリア・走行性能を総合して考えると、200万円以下で手に入るのは驚異的です。
他モデルとの比較|ソリオ・ルークス・タントと比べてどう?
N-BOXカスタムターボとよく比較されるモデルと、簡易比較をしてみました。
車種名 | 価格帯(税込) | エンジン | 最大トルク | 特徴 |
---|---|---|---|---|
N-BOXターボ | 約194〜206万円 | 660ccターボ | 104Nm | 軽とは思えぬ加速と質感が魅力 |
ソリオ | 約188〜230万円 | 1.2LマイルドHV | 118Nm | 5人乗り対応。室内もさらに広い |
ルークス | 約175〜210万円 | 660ccターボ | 100Nm | 電動スライドドアと安全装備が◎ |
タントカスタム | 約180〜215万円 | 660ccターボ | 100Nm | 室内高が最大。子育て層に人気 |
軽の中では走行性能・質感の高さ・総合バランスでN-BOXカスタムターボが一歩リードしています。
購入前の注意点|ターボだからこその「落とし穴」も?
以下の点には注意が必要です。
- 点検費用がやや高め(ターボエンジンゆえ)
- レギュラーガソリン仕様だが、短距離走行ばかりだと燃費が落ちやすい
- 人気ゆえに納期が長くなる場合あり(2025年春は平均1〜2ヶ月)
それでも、満足度はNAモデル以上。走りに妥協したくない人には最適です。
筆者のまとめ|カスタムターボは「軽の上限を超えた1台」
筆者自身がNA→ターボへと乗り換えた経験から言えるのは、「一度ターボを知ると戻れない」ということ。
N-BOXの快適さ・広さ・利便性に加え、走る喜びと上質感まで手に入れられるカスタムターボは、現代のベストバイ軽自動車と言えるでしょう。