ホンダS660は「軽自動車」という枠に収まらない、本格的なミッドシップスポーツカーです。
その独特な魅力と扱いやすさから、「セカンドカーとして最適」「軽の中で唯一無二」と評価されてきました。
本記事では、実際の所有体験をベースに、S660の魅力と注意点・セカンドカーとしての適性・中古市場の動きまで網羅的に解説します。
購入を迷っている方にも、すでにオーナーの方にも役立つ情報を詰め込みました。
目次
S660の基本スペックと特徴
項目 | 内容 |
---|---|
エンジン | 0.66L 直列3気筒ターボ |
駆動方式 | MR(ミッドシップ・リアドライブ) |
トランスミッション | 6速MT / CVT |
最高出力 | 64ps(自主規制上限) |
車両重量 | 約830kg |
燃費(WLTC) | 約20km/L |
軽自動車で唯一のMRレイアウトという本格派仕様。走る楽しさを求めるなら外せない一台です。
実際に所有してわかったS660の魅力とは?
筆者は2020年から2023年までS660を所有。
セカンドカーとして日常的に乗る中で感じたメリットは以下の通りです。
1. 圧倒的に“走るのが楽しい”!
- スロットルレスポンスが良く、アクセル操作にリニアに反応
- 低速でも楽しめる「軽スポーツ」の王道
- コーナーではまるでゴーカートのような感覚
2. コンパクトで取り回し抜群
- 全長3395mm・全幅1475mmで、狭い道や駐車場でもストレスなし
- ドアの開閉幅も狭く、都心部の立体駐車場にも対応しやすい
3. 維持費が安く、セカンドカーに最適
- 自動車税:年10,800円
- 実燃費:街乗り16〜18km/L、高速なら20km/L超えも
- 任意保険料も安く抑えられる(セカンドカー割引適用)
セカンドカーとしての実用性
S660は日常の足には不向きと思われがちですが、以下の用途では“最高の相棒”になります。
- 休日のドライブ専用車として
- 気晴らしの「ひとっ走り」用に
- 渋滞のない早朝ドライブ
- 親の車を使えない大学生の「通学用セカンドカー」
軽自動車ゆえの気軽さと、MRスポーツの走りの良さの両立は唯一無二です。
注意点・デメリットも把握しておこう
魅力の多いS660ですが、注意すべきポイントもいくつかあります。
荷物はほぼ積めない
- トランクはフロントにあり、収納はわずか57L
- 通常のバックパック程度でギリギリ
車高が低すぎて段差に気を使う
- コンビニの出入口や駐車場の輪留めで「ガリっ」となる危険あり
長距離移動はやや疲れる
- 静粛性・乗り心地は普通の軽と比べても硬め
- 高速道路では風切り音が目立つ
中古市場の相場と将来的な価値は?
S660は2022年3月に惜しまれつつ生産終了。
現在の中古市場では、高値安定かつプレミア化の兆しも見られます。
年式 | グレード | 走行距離 | 中古価格帯 |
---|---|---|---|
2021〜2022 | Modulo X Version Z | 1〜3万km | 320〜450万円 |
2017〜2020 | α / β | 3〜6万km | 200〜300万円 |
2015〜2016 | α / β | 5〜8万km | 160〜220万円 |
特に最終モデル・MT車・カスタムなし個体は資産価値が高まる傾向にあります。
S660はどんな人に向いている?
- 通勤・街乗りは別の車がある人
- 車が趣味で、週末ドライブを楽しみたい人
- スポーツカーに憧れるけど高すぎるのは無理…という人
- 小さなガレージしか持てないけど“本物志向”な人
まとめ|ホンダS660は「軽スポーツの完成形」であり、今後も価値が続く一台
ホンダS660は、ただの軽自動車ではありません。
日本が世界に誇る「走るためだけに生まれた軽スポーツ」であり、所有することで得られる満足感は数値では語れません。
- 軽だからこその気軽さ
- ミッドシップだからこその楽しさ
- 生産終了で将来的な価値もあり
いま、中古車でS660を探している方には、今が最後のチャンスかもしれません。