「フォレスター ひどい」「やめとけ」「後悔した」——こうしたキーワードで検索しているあなたは、おそらくフォレスターの購入を本気で検討しているはずです。ネガティブな声が本当に正しいのか、それとも誇張なのかを確かめたい、という気持ちは正しい姿勢です。
この記事はごまかしなく書きます。フォレスターへの批判には根拠があるものと、明らかな誤解があるものが混在しています。2025年4月に登場したフルモデルチェンジ(SL型)の最新情報を含め、すべての「ひどい」という声に一つずつ向き合います。
【2025年フルモデルチェンジ】新型フォレスター(SL型)の基本情報
まず前提として、2025年4月17日にスバルは待望のフルモデルチェンジを実施し、先代SK型から6代目SL型へ移行しました。この新型の基本スペックを整理します。
| 項目 | Premium S:HEV(2.5L HV) | SPORT(1.8L ターボ) |
|---|---|---|
| 全長 × 全幅 × 全高 | 4,660 × 1,820 × 1,730 mm | |
| エンジン | 2.5L 水平対向4気筒 ストロングHV | 1.8L 水平対向4気筒 ターボ |
| WLTCモード燃費 | 約19 km/L(予定) | 13.2 km/L |
| 駆動方式 | AWD(全グレード) | AWD(全グレード) |
| 価格(税込) | 404万8,000円〜459万8,000円 | 404万円台〜 |
| 発売日 | 2025年4月17日 | 同上 |
先代SK型(2018年〜)と比べて最大の変化はストロングハイブリッド(S:HEV)の採用と大幅な価格上昇。この2点が現在ネット上で「ひどい」「後悔」の声が集まる最大の原因です。
「ひどい」と言われる理由を一つずつ検証する
批判①「価格が400万円超——高すぎる、コスパが悪い」
これは事実であり、最大の批判ポイントです。
先代SK型の最低価格は約330万円でしたが、新型SL型は最安グレードでも400万円台前半からとなり、約2割の値上がりです。上位グレードのPremium S:HEV EXは459万円。オプションを加えると500万円クラスに届きます。
同クラスSUVと比べると:
| 車種 | HV搭載グレードの最安価格 |
|---|---|
| スバル 新型フォレスター S:HEV | 約405万円〜 |
| トヨタ RAV4 HV | 約356万円〜 |
| ホンダ CR-V e:HEV | 約418万円〜 |
| マツダ CX-5 HV | 約388万円〜 |
RAV4 HVと約50万円の差があります。この価格差を「スバルAWD+アイサイトの価値」で納得できるかどうかが、フォレスターを選ぶかどうかの分岐点です。
ただし重要な点:価格上昇の主因は円安・原材料高という業界全体のコスト上昇と、ストロングHV化のコストです。フォレスター固有の暴利ではなく、2025年の国産SUV全体の価格帯がここまで上がったということです。
批判②「デザインがひどい——フォードに似てる、スバルらしくない」
「フロントがフォードエクスプローラーみたい」「リアがアウトランダーみたい」「オリジナリティがない」——これはSNSで実際に広まった批判です。
この批判はある程度正しいです。新型フォレスターのデザインは確かに北米市場を強く意識しており、欧米SUVに近い骨太な印象になっています。先代からスバルのデザインに愛着を持っていたファンにとって「変わりすぎた」と感じる変化幅でした。
しかし市場の実態は批判とは逆です。フルモデルチェンジ後の受注は好調で、特にS:HEVは発売直後から長納期となっています。「デザインが気に入らない」と言う人よりも「デザインが好き」と言う人のほうが購買行動として多かったという事実があります。
デザインは主観です。実車を見ずにネットの画像だけで判断せず、ディーラーで実物を確かめることを強く勧めます。
批判③「燃費がひどい——e-BOXERで失望した」
これは先代SK型への批判であり、新型SL型では大幅に改善されています。
先代のe-BOXERは「マイルドハイブリッド」で、モーターアシストが10kW(13.6PS)と非常に控えめ。実燃費は多くのオーナーが13〜15 km/L台を報告しており、「ハイブリッドなのに燃費が良くない」という批判が集まっていました。
新型SL型のS:HEVはトヨタから技術供与を受けたストロングハイブリッドに進化。WLTCモード燃費は約19 km/L(予定値)で、先代比で約3〜4 km/L改善する見込みです。価格.comのユーザー報告では実燃費19 km/Lを記録した例もあります。
「フォレスターは燃費が悪い」という評価は2025年以前の情報です。新型購入を検討する際は先代の情報と混同しないように注意してください。
批判④「納期がひどい——8ヶ月待ちは異常」
これも事実であり、現時点での最大のデメリットの一つです。
2025年末〜2026年初頭時点の報告では、S:HEVは約8ヶ月待ち、1.8Lターボも約4ヶ月待ちが一般的です。2025年6月に契約して2026年2月納車という報告が価格.comの掲示板でも確認できます。
長納期の背景には「日本向け台数割り当てが絞られている」という問題があります。スバルは2025年秋から米国インディアナ工場でも生産を開始する計画があり、今後の供給改善が期待されていますが、2026年前半の時点では依然として長納期が続く見通しです。
急ぎで購入が必要な方、または車検の時期が迫っている方は、この納期を十分に考慮してください。
批判⑤「19インチタイヤでスタッドレスが履けない」
これは見落としがちな重要な落とし穴です。Premium系グレードの標準タイヤは235/50R19。しかし取扱説明書では冬用タイヤとして225/55R18が指定されており、19インチのままスタッドレスを履こうとすると干渉の可能性があるため販売店への相談が必須とされています。
雪国在住・スキー場へのアクセスが多い方には特に注意が必要なポイントで、「AWDなのに冬タイヤに困る」という事態になりかねません。購入前にディーラーで必ず確認してください。
批判⑥「シートが硬い、腰が痛くなる」
長距離ドライブ後に腰が痛くなるという声は複数のオーナーから確認できます。フォレスターのシートはアウトドア・悪路使用を前提とした「タフさ重視」の設計で、長時間のドライブでの快適性はライバルのRAV4やCX-5に及ばないという評価があります。
週末のアウトドア・山岳地帯・雪道がメインという方には問題になりにくいですが、1日500km以上走るような長距離ドライブを頻繁にする方には合わない可能性があります。
批判⑦「全幅1,820mmは大きすぎる、取り回しが悪い」
新型SL型の全幅は1,820mm。先代SK型(1,815mm)からほぼ変わりませんが、5ナンバー枠(1,700mm)を大きく超えており、都市部の立体駐車場・狭い路地での取り回しには気を使います。
都市部の住宅地に住んでいて駐車場の幅が狭い方、街中をメインに使う方にとっては日常的なストレスになりえます。これは欠陥ではなくSUVとしての性格ですが、購入前に自宅・よく使う駐車場の幅を必ず確認してください。
「後悔した」と感じる人のパターンと、後悔しない人のパターン
後悔しやすいパターン
- 燃費・経済性重視で選んだ場合——同価格帯ならRAV4 HVやCX-5 HVのほうが燃費数値は優れる
- 街乗り・通勤専用として使う場合——AWD性能・悪路走破性の恩恵が薄く、価格差が活かせない
- 「スバルっぽいデザイン」を期待していた場合——先代と大きく変わったデザインへの違和感
- 納期を読み誤った場合——半年〜8ヶ月待ちを想定していなかった
- 19インチのままスタッドレスに困る場合——雪国でのタイヤ問題
後悔しないパターン
- 雪道・悪路・山岳地帯を頻繁に走る——フォレスターが最も輝く使い方。他のSUVとは次元が違う安心感
- アウトドア・キャンプ・スキーが趣味——積載性+AWD+地上高でライバルに差をつける
- スバルのアイサイトを高く評価している——最新世代のアイサイトは依然として安全支援技術のトップクラス
- 長く乗ることを前提にしている——スバル車は10年・20万km超でも走ることで知られる耐久性
- 価格に見合う価値を走行性能・安全性に求めている——コスパより走りと安全を優先する方
新型フォレスター vs ライバルSUV——正直な比較
| 比較項目 | フォレスター S:HEV | RAV4 HV | CX-5 PHEV |
|---|---|---|---|
| 価格(HV最安) | 約405万円〜 | 約356万円〜 | 約443万円〜 |
| WLTC燃費 | 約19 km/L | 22.2 km/L | 52.6 km/L(PHEV) |
| 駆動 | AWD全グレード | 2WD/AWD選択 | PHEV=AWD |
| 最低地上高 | 220 mm | 200 mm | 200 mm |
| 悪路走破性 | ◎ | ○ | ○ |
| 高速快適性 | ○ | ◎ | ◎ |
| ラゲッジ容量 | 505 L | 487 L(2WD) | 422 L |
フォレスターが圧倒的に勝るのは最低地上高220mmのAWD全グレード標準という構成。悪路・積雪路では他の追随を許しません。しかし燃費・価格・高速快適性ではRAV4 HVに分があります。
フォレスターのグレード選び——後悔しない選択
| グレード | パワートレイン | 価格 | おすすめシーン |
|---|---|---|---|
| SPORT | 1.8L ターボ | 404万円台〜 | 走りの楽しさ重視・納期を急ぐ方 |
| Premium S:HEV | 2.5L HV | 約405万円〜 | 燃費重視・長距離多い |
| Premium S:HEV EX | 2.5L HV | 約460万円 | 装備を妥協したくない方 |
納期を優先するならSPORT(ターボ)、燃費・環境性能を重視するならS:HEVです。ただしS:HEVは現在8ヶ月待ちが続いているため、急いでいる方はSPORTを選ぶか、他車種の検討も視野に入れてください。
よくある質問(FAQ)
Q. フォレスターは「やめとけ」ですか?
A. 用途次第です。悪路・雪道・アウトドア用途なら「やめとけ」どころか最有力候補です。街乗り・通勤専用・燃費優先なら価格帯から見てRAV4 HVやヤリスクロスHVのほうが合っています。
Q. 新型フォレスターの納期はどのくらいですか?
A. 2026年2月時点でS:HEVは約8ヶ月待ち、1.8Lターボは約4ヶ月待ちが目安です。スバルは2025年秋より米国工場での生産を開始しており、今後の改善が期待されますが、具体的な納期はディーラーに確認してください。
Q. フォレスターの燃費は本当に悪いですか?
A. 先代SK型のe-BOXERは燃費13〜15 km/L台と確かに良くありませんでした。しかし2025年FMCの新型SL型S:HEVはストロングHVに進化し、WLTCモード約19 km/Lを実現。「燃費が悪い」は先代の評価であり、新型では大幅に改善されています。
Q. フォレスターを買って後悔する人はどんな人ですか?
A. 主なパターンは①街乗り専用なのにAWD・高い価格を払った、②燃費期待値と実際のギャップ(先代購入者)、③納期の長さを甘く見ていた、④19インチのままスタッドレスに困った——の4点です。これらは購入前に確認すれば防げる後悔です。
Q. フォレスターとRAV4、どちらを選ぶべきですか?
A. 悪路・雪道・アウトドアが多いならフォレスター。高速移動・燃費・コスパ重視ならRAV4 HVが合理的です。フォレスターはAWD全グレード標準・最低地上高220mmという構成がRAV4にない強みです。逆にRAV4はHVの燃費性能(22.2 km/L)と価格のコスパでフォレスターを上回ります。
まとめ|フォレスターが「ひどい」かどうかの結論
批判の多くは次の3つのどれかに分類されます。
- 先代(SK型)への批判を新型に当てはめている誤情報——燃費の悪さはSL型で解消
- 価格・納期など事実に基づく正当な批判——400万円超・8ヶ月待ちは否定できない
- 用途のミスマッチ——悪路向けSUVに街乗り燃費を求める使い方の問題
フォレスターは「ひどい車」ではありません。ただし「誰にでも合う車」でもありません。価格と性能を冷静に比較し、自分の用途に本当に合うかを確かめてから購入してください。悪路・雪道・アウトドアを本気で楽しみたい方にとっては、400万円超の価格でも後悔しにくい一台です。
フォレスターを購入後に気になる修理費用・車両保険については、以下の記事も参考にどうぞ。
▶ 車両保険は使うべき?等級別の損得分岐点と修理費用シミュレーション完全ガイド

