結論から言うと、トヨタ「GR GT」は2027年ごろの発売を目指して開発中のフラッグシップスポーツカーです。 2025年12月5日に、レース車両の「GR GT3」、レクサスのBEVコンセプト「Lexus LFA Concept」と同時に世界初公開されました。
公開されたのはプロトタイプで、4.0L V8ツインターボにモーターを組み合わせたハイブリッドで、システム最高出力650PS以上を目標にしています。2026年11月時点で、価格や正式な発売日は発表されていません。
この記事では、トヨタの公式発表をもとに3台の中身と違いを整理し、公表されていない情報は「未発表」と明記して解説します。
GR GT・GR GT3・LFAコンセプトの早見表
まず3台の位置づけを確認しましょう。性格はまったく異なります。
| モデル | ブランド | 種類 | パワートレイン | 発売の見通し |
|---|---|---|---|---|
| GR GT | TOYOTA GAZOO Racing | 公道用スポーツカー | 4.0L V8ツインターボ+ハイブリッド | 2027年ごろを目指す |
| GR GT3 | TOYOTA GAZOO Racing | FIA GT3規格のレース車両 | 4.0L V8ツインターボ | 2027年ごろを目指す |
| Lexus LFA Concept | LEXUS | BEVスポーツのコンセプト | バッテリーEV | 発表なし |
GR GTとGR GT3は兄弟車で、多くの部品を共有します。LFA Conceptは電気で走るコンセプトカーですが、GR GTのアルミ骨格をベースにしています。
3台が同時に発表された理由
トヨタは3台を、TOYOTA 2000GTとレクサスLFAに続くフラッグシップスポーツと位置づけています。
発表では、伊勢神宮の式年遷宮になぞらえた「トヨタの式年遷宮」という考え方が示されました。約20年ごとに建て替えることで技術を受け継ぐように、クルマづくりの技能を次の世代へ伝えることが狙いです。
開発では、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長、プロドライバーの片岡龍也選手、石浦宏明選手、蒲生尚弥選手、ジェントルマンドライバーの豊田大輔選手らが評価に加わりました。ドライバーの感覚を起点に、エンジニアが仕様をつくり込む進め方です。
3台に共通するテーマは「低重心」「軽量・高剛性」「空力性能」の3つです。
GR GTのスペック【開発目標値】
GR GTの主な諸元は次のとおりです。いずれもプロトタイプの開発目標値または社内測定値で、市販時に変わる可能性があります。
| 項目 | GR GT(プロトタイプ) |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,820×2,000×1,195mm |
| ホイールベース | 2,725mm |
| 乗車定員 | 2名 |
| 車両重量 | 1,750kg以下 |
| 前後重量配分 | 45:55 |
| エンジン | 3,998cc V型8気筒ツインターボ |
| モーター | トランスアクスル内蔵の1モーターハイブリッド |
| 変速機 | 新開発8速AT |
| システム最高出力 | 650PS以上 |
| システム最大トルク | 850N・m以上 |
| 駆動方式 | FR |
| タイヤ | 前265/35ZR20、後325/30ZR20 |
| 最高速度 | 320km/h以上 |
全幅は2,000mmあり、国内の機械式駐車場では入らない場所が多いサイズです。一方で全高は1,195mmと非常に低く、低重心を最優先にしたパッケージがうかがえます。
GR GTの技術的な特徴
トヨタ初のオールアルミ骨格
GR GTは、トヨタとして初めてオールアルミニウムの骨格を採用しました。軽さと剛性を両立させるための選択で、ボディ外板にはカーボンや樹脂も使われています。
低重心のV8とリヤトランスアクスル
V8エンジンは、2基のターボをバンクの内側に置く「ホットV」レイアウトです。ショートストロークにして高さを抑え、ドライサンプ化でエンジンを低く積んでいます。
エンジンの後ろにはカーボン製のトルクチューブがつながり、後輪側のトランスアクスルに動力を送ります。トランスアクスルには、モーター、トルクコンバーターの代わりの湿式発進クラッチ、8速AT、機械式LSDがまとめられています。
重い部品を後ろに置くことで、前後重量配分は45:55になりました。トヨタは、ドライバーの重心位置がクルマの重心にほぼ重なるよう設計したと説明しています。
「空力が先、デザインは後」
GR GTは、先にエンジニアが理想の空力形状を決め、それに合わせてデザイナーが外観を仕上げる順番で開発されました。見た目より走りの性能を優先した進め方です。
足まわりとブレーキ
サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーンで、アームはアルミ鍛造です。ブレーキはブレンボ製のカーボンセラミック、タイヤはミシュランのパイロットスポーツカップ2を履きます。テストは富士スピードウェイやニュルブルクリンク、公道でも行われました。
GR GT3はどんなクルマ?
GR GT3は、GR GTをベースにしたFIA GT3規格のレース車両です。公道を走るクルマではありません。
| 項目 | GR GT3(プロトタイプ) |
|---|---|
| 全長×全幅 | 4,785×2,050mm |
| ホイールベース | 2,725mm |
| エンジン | 3,998cc V型8気筒ツインターボ |
| 駆動方式 | FR |
| 主な対象 | カスタマーレーシングチーム |
アルミ骨格、ダブルウィッシュボーンの基本構造、V8エンジンの骨格部品など、多くをGR GTと共有します。プロだけでなくジェントルマンドライバーにも乗りやすいクルマを目指し、参戦チーム向けのサポート体制も準備するとしています。
Lexus LFA Conceptとは?
Lexus LFA Conceptは、レクサスのバッテリーEVスポーツカーのコンセプトモデルです。2025年のモントレー・カー・ウィークやジャパンモビリティショー2025では「LEXUS Sport Concept」として展示され、12月5日に名前と一部の諸元が発表されました。
| 項目 | Lexus LFA Concept |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,690×2,040×1,195mm |
| ホイールベース | 2,725mm |
| 乗車定員 | 2名 |
| パワートレイン | バッテリーEV |
ボディはGR GTのアルミ骨格がベースで、ホイールベースもGR GTと同じ2,725mmです。名前は初代LFAを受け継いでいますが、V10エンジンの復活ではありません。市販の予定や価格について、2026年11月時点で公式な発表はありません。
GR GTの価格と発売時期
価格は2026年11月時点で発表されていません。 ネット上には具体的な金額を挙げる記事もありますが、トヨタが示した数字ではありません。
発売時期について、トヨタはGR GTとGR GT3を「2027年ごろ」に発売することを目指すと発表しています。詳細は準備ができしだい公表するとしており、開発中のため内容は予告なく変わる可能性があるとも明記しています。
公開後は、2026年1月9日〜11日に幕張メッセで開かれた東京オートサロン2026でも一般向けに展示されました。購入方法や販売台数も未発表のため、検討している人はTOYOTA GAZOO Racingの公式発表を待つのが確実です。
GR GTはGRスープラの後継?
トヨタはGR GTを、2000GTやLFAに続く「フラッグシップ」と位置づけています。GRスープラの後継車とは説明していません。
現行GRスープラは2026年3月で生産を終えています。同じFRスポーツでも、GR GTはV8ハイブリッドで全幅2mのクルマで、性格も価格帯も大きく異なると考えられます。スープラの最終モデルについては、関連記事で詳しく扱っています。
よくある質問(FAQ)
Q. トヨタ GR GTの価格はいくらですか?
2026年11月時点で公式な価格は発表されていません。具体的な金額を示す記事は、いずれもメーカー発表ではない点に注意してください。
Q. GR GTはいつ発売されますか?
トヨタは2027年ごろの発売を目指すと発表しています。正式な発売日は未定です。
Q. GR GTのエンジンは何ですか?
3,998ccのV型8気筒ツインターボに、1モーターのハイブリッドを組み合わせています。システム最高出力は650PS以上が開発目標です。
Q. GR GT3は一般の人も買えますか?
GR GT3はFIA GT3規格のレース車両で、公道は走れません。主な対象はレースに参戦するカスタマーチームです。
Q. Lexus LFA Conceptは発売されますか?
2026年11月時点で市販の予定は発表されていません。BEVスポーツカーのコンセプトモデルという位置づけです。
まとめ
- GR GT、GR GT3、Lexus LFA Conceptは2025年12月5日に同時に世界初公開された
- GR GTは4.0L V8ツインターボ+ハイブリッドで650PS以上、850N・m以上が開発目標
- トヨタ初のオールアルミ骨格、前後重量配分45:55など低重心にこだわった設計
- GR GTとGR GT3は2027年ごろの発売を目指す。価格は未発表
- LFA ConceptはGR GTの骨格を使うBEVコンセプトで、市販予定は未発表
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参考情報
- TOYOTA GAZOO Racing、新型車「GR GT」、「GR GT3」を世界初公開(トヨタ自動車ニュースルーム)
- TOYOTA GAZOO RacingとLEXUS、GR GT、GR GT3、Lexus LFA Conceptをワールドプレミア(トヨタ自動車ニュースルーム)
- LEXUS、バッテリーEVスポーツカーのコンセプトモデル「Lexus LFA Concept」を世界初公開(トヨタ自動車ニュースルーム)
- トヨタ「新型スポーツ車両」世界初公開(くるまのニュース)
- GR GTやGRヤリス MORIZO RRなど【東京オートサロン2026】(WEB CARTOP)
※価格は消費税込みのメーカー希望小売価格です。最新の情報はメーカー公式サイトまたは販売店でご確認ください。(2026年11月時点の情報)

