プレミアムスポーツセダンとして根強い人気を誇る「レクサスIS」。そのISがついに、約12年ぶりのフルモデルチェンジを迎えるという情報が業界内外で注目されています。2020年のマイナーチェンジから4年、レクサスの次世代アーキテクチャーや電動化技術をまとい、大幅な進化を遂げた次期ISとはどのようなクルマなのでしょうか。本記事では、最新のスクープ情報や予想スペック、デザインの方向性、発売時期、ライバル車比較まで、購入検討者が知りたい情報を網羅的にお届けします。
画像引用元 : レクサス公式サイト
新型レクサスISのフルモデルチェンジが注目される理由
レクサスISは、1999年の登場以来、「走りのレクサス」を象徴するモデルとして多くのファンを獲得してきました。現行モデルは2013年登場の3代目で、2020年にビッグマイナーチェンジが施されたものの、シャシーやエンジンなどは基本的に旧型を踏襲。競合車種であるBMW 3シリーズやメルセデス・ベンツCクラスが次世代化を進める中で、ISも次のステージへ進化する必要があると言われてきました。
今回のフルモデルチェンジでは、「GA-Lプラットフォーム」の採用や、BEV・PHEV対応の新世代パワートレイン導入が期待されており、単なるモデル更新ではなく、“ゼロから再構築された新型IS”として登場する見通しです。

エクステリアデザインは「セダン×クーペ」融合のスポーティ路線か
スクープ情報やコンセプト予想図から見えてくる次期ISの姿は、従来のセダンスタイルにクーペライクな流線型を融合させた、よりアグレッシブなフォルムが特徴です。フロントマスクはレクサス最新世代の「スピンドルボディ」デザインを採用し、ヘッドライトは鋭く切れ込む一体型LEDへ刷新されると予想されます。
ボディサイズは現行比でやや拡大し、全長4,800mm、全幅1,850mm程度とされ、堂々としたシルエットへ進化。ホイールベースの延長により後席の快適性も改善される見込みです。
パワートレインはハイブリッド/PHEV/EVの三本柱へ
新型ISで最も注目されているのが、パワートレインの大刷新です。以下のような構成が噂されています。
パワートレイン | 形式 | 期待ポイント |
---|---|---|
IS300h後継 | 2.5L ハイブリッド | 低燃費と価格バランス |
IS500h | 3.5L V6 ハイブリッド | スポーツ志向ユーザー向け |
IS450e(仮) | PHEV | 電動走行+長距離対応 |
IS BEV(仮) | 電気自動車 | 完全EV仕様、2030年戦略の要 |
ハイブリッドモデルは現行よりも大幅に燃費性能が向上し、PHEVは90km以上のEV走行レンジを備えるとされています。さらに、トヨタのbZシリーズやレクサスRZで採用された新世代eAxleが、ISのEV仕様にも搭載される可能性があります。
先進装備とインフォテインメントの刷新
新型ISには、以下のような先進装備が導入される見込みです
- 14インチの高解像度センターディスプレイ
- 次世代「Lexus Safety System +」標準装備
- ARナビゲーションやジェスチャー操作
- プロアクティブドライバーサポート
- オーバー・ジ・エア(OTA)アップデート対応
また、シートにはウルトラスエードとレザーのコンビを採用し、質感の高さとホールド性能を両立。走りと快適性の両立を目指したインテリア設計がなされると予想されます。
発売時期と価格予想
新型レクサスISは、2025年後半〜2026年前半にかけて発表・発売されると見られています。価格は以下のように想定されています。
グレード(予想) | 価格帯(税込) |
---|---|
IS300h | 約530万〜580万円 |
IS500h | 約670万〜730万円 |
IS450e(PHEV) | 約720万〜780万円 |
IS BEV(EV) | 約800万〜900万円以上 |
これまでのISは、比較的「手の届くプレミアムセダン」として位置づけられてきましたが、今回のモデルチェンジではさらなる高級路線へとシフトし、上級志向の顧客層にもアプローチしていく方針と見られます。

ライバル車との比較と優位性
車種 | 駆動 | パワー | インテリア質感 | EV対応 |
---|---|---|---|---|
レクサスIS新型 | FR/AWD | ハイブリッド・PHEV・EV | ◎ | ◎ |
BMW 3シリーズ | FR/AWD | ガソリン・PHV・EV | ◎ | ◯ |
メルセデスCクラス | FR | ガソリン・ディーゼル・PHV | ◎ | △ |
アウディA4 | AWD | ガソリン・48VマイルドHV | ◯ | △ |
電動化・走行性能・先進装備のバランスを取る新型ISは、単なるガソリンセダンではない「多様な選択肢を備えたセダン」として差別化されています。
筆者の見解:スポーツセダンの真価を再定義するモデル
筆者はこれまで複数のISモデルを試乗してきましたが、新型ISは単なる“正常進化”ではなく、“次世代のレクサスらしさ”を象徴する転換点になると感じています。
走りの質感・上質な内装・安全装備の先進性に加え、EV・PHEVといった多様な選択肢を用意することで、環境性能と運転する楽しさを両立。時代のニーズに正面から応えるモデルとして、セダン不況と呼ばれる中でも存在感を示す一台になることは間違いありません。
よくある質問(FAQ)
Q. 新型レクサスISの発売時期は?
A. 2025年後半〜2026年前半に正式発表・発売される可能性が高いです。
Q. EV仕様は登場する?
A. はい、完全EVモデルも投入予定とされており、BEV戦略の一環として開発が進んでいます。
Q. 価格は高くなる?
A. 装備と性能の大幅進化により、従来モデルより上昇すると見込まれますが、それに見合う価値を備えています。
まとめ:新型ISは“未来のスタンダード”を創るレクサスの挑戦
2025年に登場予定の新型レクサスISは、電動化・デザイン革新・先進装備の三拍子がそろった“次世代プレミアムスポーツセダン”として期待されています。これまでのISファンはもちろん、セダンに新しい価値を求めるドライバーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
価格帯やグレード構成はやや上級志向となりますが、それに見合うだけの先進性と完成度を持つ一台。競合モデルを圧倒する「選ばれる理由」が明確に存在しています。フルモデルチェンジの発表に向けて、続報を注視していきましょう。