高級ミニバンとして知られるトヨタの「アルファード」。ゆったりとした車内空間や豪華な装備で、ファミリー層や富裕層に支持されている一方、SNSや街中では「ヤンキーが好んで乗っている車」というイメージも根強く存在します。
とくに、ゾロ目ナンバーのアルファードがコンビニやドン・キホーテの駐車場に並んでいる光景は、地方都市ではもはや“あるある”とも言える光景。
では、なぜヤンキーたちはアルファードを好むのでしょうか?そして、あの高級車を若者がどうやって購入しているのか――。この記事ではその謎を、車文化や社会的背景も交えながら徹底的に掘り下げていきます。
こういったYoutube動画にも上がるほどアルファード=ヤンキーが乗ってるというイメージがありそうです。
ヤンキーがアルファードを好んで乗る理由とは?
アルファードは単なる移動手段を超えて、ヤンキーにとっては「ステータスシンボル」としての役割を果たしています。以下のポイントが人気の理由です。
1. 威圧感がある=強く見える
ヤンキー文化において「強そうに見えること」は非常に重要な価値観です。アルファードの巨大なボディサイズ、威風堂々たるフロントフェイスは、まさに“舐められない”ためのツール。カスタム次第では、さらに迫力が増し、他車との違いを強調できます。
2. 仲間とつるむのに最適な広さ
ヤンキーの定番スタイルといえば「仲間と集団で行動」。アルファードの広い室内は、5人乗ってもゆったり。後部座席をフルフラットにすれば、プチパーティーや深夜の“車内ミーティング”にも対応可能です。
3. VIPカー文化と結びついている
アルファードは「VIPカー」と呼ばれるカスタムジャンルとも深く関わっており、車高を落としたりメッキパーツを付けるなど、ドレスアップの楽しさも人気の理由。外見で自己表現したいヤンキーたちにとって、アルファードは理想的なベース車なのです。
ゾロ目ナンバーが多いのはなぜ?
アルファードに限らず、ゾロ目ナンバー(1111、8888など)をつけている車が多いのもヤンキー文化の特徴です。これには以下のような理由があります。
1. 縁起やゲン担ぎ
特に「8」や「7」などは縁起が良い数字として人気があり、「運を引き寄せる」「金運が上がる」と信じられています。ヤンキー文化には、こうした“信念”を大事にする傾向もあります。
2. とにかく目立ちたい
ゾロ目ナンバーは一目で記憶に残りやすく、SNS映えもバッチリ。目立ちたがりな性格や、“オレの車、見てくれ”的なアピールの強い人にはうってつけです。
3. 特別感・自己主張
普通のナンバーよりも抽選で当たりにくい番号をあえて取ることで、他とは違う“こだわり”を示せます。それもまた、ヤンキーにとっての重要な要素なのです。
若いヤンキーはどうやって高級車を買っているのか?
「アルファードって500万とかするじゃん?あんなの若者がどうやって買うの?」と思った人も多いはず。ですが、実際は以下のような理由で“買えてしまう”のです。
1. 現場仕事や夜勤で高収入
10代後半〜20代前半であっても、建築業や土木関係など、体を張る現場職に就いている若者は意外と多く、手取りが月30万を超えるケースも珍しくありません。
さらに、夜勤・残業代などが重なると、ローン返済に必要な金額を十分に稼ぐことができます。
2. 家族からの援助
田舎では親や祖父母が「初めての車くらい買ってやる」と資金を出してくれるパターンも少なくありません。中古車であれば一括購入、または頭金を援助してもらい、残りをローンで支払うという形が一般的です。
3. 残価設定ローンを活用
最近の若者は「車は所有ではなく利用」と考える傾向があり、残価設定型ローンを使って、月々の負担を軽くする人が増えています。数年後に買い替えることを前提にしていれば、最初から高級車に乗るという選択肢もアリになるわけです。
4. 見栄のために無理してでも買う
ヤンキー文化の根底には「カッコつけたい」「ナメられたくない」という思いがあり、それが“身の丈に合わないローン”を組む原動力にもなります。多少無理してでも「イイ車」に乗るという価値観が根強く残っているのです。
アルファードのイメージが悪い理由
もちろんすべてのアルファードオーナーがヤンキーというわけではありません。しかし、世間的に“アルファード=怖い・マナーが悪い”という印象があるのも事実。その理由は次の通りです。
1. 運転マナーが悪い人が目立つ
煽り運転や強引な割り込み、ウインカーを出さないなど、一部のドライバーの悪質な運転がクローズアップされやすく、車のイメージまで悪くしてしまっています。
2. 外見がいかつい
カスタムされたアルファードは、フルエアロ+シャコタン+スモークガラスと、かなり威圧的な雰囲気を放つため、一般ドライバーにとっては“怖い存在”になりがちです。
3. 特定の層に支持されている
SNSや動画配信サービスで「イキった若者」や「ヤンキー風の配信者」がこぞってアルファードに乗っている姿を見せた結果、印象が偏ってしまったという側面もあります。
アルファード vs ヴェルファイア:見た目やイメージで分かれる選択
アルファードと並んで人気のあるのが、兄弟車種である「ヴェルファイア」。両者の違いは以下の通りです。
項目 | アルファード | ヴェルファイア |
---|---|---|
デザイン傾向 | 重厚・高級感 | スポーティ・先進的 |
ターゲット層 | ファミリー、年配の経営者など | 若年層、イケイケ系に人気 |
人気カラー | ブラック、ホワイトパール | ダーク系、カスタムカラー |
内装の雰囲気 | ラグジュアリー、落ち着いた雰囲気 | 近未来的でアグレッシブ |
イメージ | VIP車、威圧的、社長車 | 若者・走り屋系カスタムの印象 |
まとめ:アルファードは“憧れ”と“誇示”の象徴
ヤンキーにとってのアルファードは、単なる移動手段ではなく、「仲間内での立場を示すシンボル」「社会に対する自己表現の手段」でもあります。
見た目・広さ・ステータス、どれを取ってもインパクトのある車であり、それを若くして所有することは“成功”や“勝ち組”の象徴として捉えられているのです。
ただし、車そのものに罪はありません。イメージや偏見ではなく、実際の使い方や運転マナーによって、今後のアルファード像が変わっていくことにも期待したいですね。