スズキの新型ソリオは、コンパクトなボディサイズと広い室内空間を両立した「ちょうどいいミニバン」として根強い人気を誇ります。一方で、検索結果を見ると「ソリオ 買って後悔」「ソリオ 評判 悪い」といったネガティブワードが目立つのも事実です。
本当にソリオは後悔する車なのか。それとも使い方とのミスマッチが生んだ誤解なのか。
本記事では、実際に多く見られる不満点を一つずつ分解し、「なぜそう言われるのか」「どんな人なら問題にならないのか」を編集部視点で整理します。
画像引用元 : スズキ公式サイト
スズキの新型ソリオは、コンパクトなボディサイズと広い室内空間を両立した「ちょうどいいミニバン」として人気の高いモデルです。一方で、検索結果では「ソリオ 買って後悔」「ソリオ 評判 悪い」など、ネガティブなキーワードも目立ちます。
本当にソリオは後悔する車なのか。それとも使い方とのミスマッチが生んだ誤解なのか。本記事では、よく見られる不満点を一つずつ分解し、「なぜそう言われるのか」「どんな人なら問題になりにくいのか」を編集部視点で整理します。
スズキ新型ソリオで「後悔した」と言われる理由は主に3つ
口コミやレビューを確認すると、後悔の声は大きく次の3点に集約されます。
高速道路での安定感に不満が出やすい理由
新型ソリオは車高が高く、車重も比較的軽量です。そのため、高速道路や横風の強い場面では「フラつく」「安心感が薄い」と感じる人がいます。
これは欠陥というより設計思想の違いによるものです。ソリオは街乗りや生活圏での扱いやすさを重視したクルマであり、高速巡航を主用途にしたミニバンやSUVと比べると差が出やすいのは事実です。
高速移動が多い人ほど不満が出やすく、逆に通勤や買い物、送迎中心の使い方なら問題になりにくい傾向があります。
乗り心地が「硬い」と感じる人がいる理由
ソリオの足回りは、ふらつきを抑えるためにやや張りのあるセッティングです。その結果、段差や荒れた路面では突き上げ感を感じるという声があります。
特に後席は、乗車人数や荷物量で印象が変わりやすく、「後部座席が硬い」と感じるケースが目立ちます。
ただし、これは柔らかさ重視のミニバンに慣れている人ほど違和感を覚えやすい傾向があり、軽自動車やコンパクトカーからの乗り換えでは「安定している」と評価されることもあります。
シートのホールド感に物足りなさを感じるケース
ソリオのシートは、乗り降りのしやすさと日常快適性を優先した設計です。そのため、カーブの多い道や長距離運転では、体をしっかり支える感覚が弱いと感じる人もいます。
スポーティな走りを求めるユーザーにとっては弱点になり得ますが、ゆったり使う前提なら大きな欠点になりにくいポイントです。
価格・スペック・装備構成(2025年モデル)
| グレード名 | 駆動方式 | 価格(税込) | WLTC燃費 | 主な装備 |
|---|---|---|---|---|
| HYBRID MG | 2WD | 1,926,000円 | 26.3km/L | LEDライト、車線逸脱警報 |
| HYBRID MX | 2WD/4WD | 2,052,000円〜 | 25.6km/L | アダプティブクルーズコントロール、7インチディスプレイ |
| HYBRID MZ | 2WD/4WD | 2,248,000円〜 | 25.6km/L | 両側パワースライドドア、全方位モニター |
| Bandit HYBRID MV | 2WD/4WD | 2,303,400円〜 | 25.6km/L | 専用エクステリア、本革巻ステアリング |
ボディサイズは全長3,810mm×全幅1,645mm×全高1,745mmと、前モデルからの変更はありません。最小回転半径は4.8mで、狭い道でも扱いやすいのが特長です。
では本当に「買って後悔する車」なのか?
結論から言うと、新型ソリオは用途を間違えなければ後悔しにくい車です。
後悔の声が出やすいのは、次のようなケースです。
・高速道路の使用頻度が高い
・静粛性や重厚感を重視している
・フリードやシエンタ級の安定感を期待している
逆に、次のような人にはソリオは非常に相性が良い車です。
・街乗り中心で取り回しを重視したい
・軽自動車では室内が狭いと感じている
・スライドドア付きでコンパクトな車を探している
新型ソリオが高く評価されているポイント
ネガティブな声がある一方で、ソリオが支持され続けている理由も明確です。
コンパクトなのに驚くほど広い室内空間
全長3,700mm級とは思えない室内の広さは、ソリオ最大の魅力です。後席の足元スペースは軽自動車を大きく上回り、ファミリー層からの評価も高い傾向があります。
マイルドハイブリッドによる実用燃費の良さ
カタログ燃費だけでなく、実燃費でも安定して20km/L前後を記録しやすいという声があります。街乗りメインのユーザーほど恩恵を感じやすいポイントです。
先進安全装備が標準で充実
スズキ セーフティ サポートを中心に、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制機能などが搭載されており、「価格の割に安心感が高い」という評価につながっています。
ソリオとソリオバンディット、後悔しにくいのはどっち?
標準ソリオとバンディットの違いは、主にデザインと装備です。
落ち着いた印象で価格を抑えたいなら標準ソリオ、見た目の存在感や装備重視ならソリオバンディット、という選び方が基本です。
走行性能や乗り心地に大きな差は出にくいため、後悔の有無はデザインの好みで左右されやすいと言ってよいでしょう。
ライバル車(ルーミー)と比較して見えるソリオの立ち位置
トヨタ・ルーミーと比較されることが多いですが、方向性は明確に異なります。
燃費や室内効率、小回り性能はソリオが有利
価格の安さや高速時の安定感はルーミーが有利
どちらが優れているかではなく、「どちらが自分の使い方に合うか」で判断するのが正解です。
編集部総評|ソリオは「人を選ぶが、ハマれば満足度が高い」
スズキ新型ソリオは、万人向けの完璧な車ではありません。しかし、日常使いに最適化されたパッケージングと維持しやすさは、今なおクラス上位です。
後悔する人の多くは「期待値がズレていた」ケースが中心です。試乗で高速域の安定感、後席の乗り心地を確認し、自分の使い方と照らし合わせれば、後悔する可能性は大きく下げられます。

