「てんとう虫」の愛称で親しまれたスバル360。日本のモータリゼーションを支えた名車として、今もなお根強い人気を誇ります。
そんなスバル360が“新車として復活する”という噂が、2024年末からじわじわと広がり始めています。
SNSやYouTubeでは「スバルが軽に再参入するのでは?」「360がEVとして蘇るらしい」といった声が増加。
果たして本当に復活の可能性はあるのか? そして、もし発売されるならどんなモデルになるのか?
この記事では、2025年時点での最新情報・価格予想・デザイン予測・技術背景をもとに、スバル360復活の可能性を徹底検証します。
さらに、スバルの軽撤退の歴史・EV戦略との関係・ユーザーの声まで網羅。
“昭和の名車”が令和の時代に蘇る日は本当に来るのかを深掘りします。
※画像はAI生成によるイメージ画像です。
スバル360とは?日本のモータリゼーションを支えた軽自動車の原点

画像引用元 : bringatrailer
1958年に登場したスバル360は、日本初の量産軽自動車として知られています。
全長2.99m・排気量360ccという超コンパクトボディに2ストロークエンジンを搭載し、当時としては画期的なモノコック構造を採用。
燃費はリッター30km超、重量わずか380kg。戦後日本の“マイカー元年”を象徴する存在でした。
発売当初の価格は36万円で、当時の大卒初任給(約1.3万円)の約28倍。現在の感覚では約250〜300万円に相当します。
その後、スバル360は「サンバー」「R-2」「レックス」などに引き継がれ、軽自動車文化の礎を築いた存在となりました。
2025年現在でもクラシックカー市場では状態の良い個体が高値で取引され、コレクターズアイテムとしての人気も根強いものがあります。
スバル360とは?日本のモータリゼーションを支えた軽自動車の原点
1958年に登場したスバル360は、日本初の量産軽自動車として知られています。
全長2.99m・排気量360ccという超コンパクトボディに2ストロークエンジンを搭載し、当時としては画期的なモノコック構造を採用。
燃費はリッター30km超、重量わずか380kg。戦後日本の“マイカー元年”を象徴する存在でした。
発売当初の価格は36万円で、当時の大卒初任給(約1.3万円)の約28倍。現在の感覚では約250〜300万円に相当します。
その後、スバル360は「サンバー」「R-2」「レックス」などに引き継がれ、軽自動車文化の礎を築いた存在となりました。
2025年現在でもクラシックカー市場では状態の良い個体が高値で取引され、コレクターズアイテムとしての人気も根強いものがあります。
スバル360“新車復活”の噂はどこから?SNS・メディアの動向を検証
スバル360の“復活説”が拡散し始めたのは、2024年秋以降。
SNSで「スバルがEV軽を開発中」「レトロデザインの試作車が撮影された」といった投稿が相次ぎました。
また、海外の自動車系サイトでも「Subaru to revive 360 for urban EV concept」と題した記事が掲載され、海外ファンからも注目を集めています。
これらの情報は、2025年に控えるスバルの次世代EV戦略発表会への伏線とみられています。
実際、スバルはトヨタと提携しながら「軽量EVプラットフォーム」を共同開発中であり、コンパクトセグメントへの再参入を模索しているとも言われています。
その象徴的モデルとして「360 EV」の名が浮上した、というのが業界内の見方です。
スバルが軽自動車から撤退した背景
そもそもスバルは、2012年に軽自動車の自社生産から撤退しています。
理由は以下の3点です。
- 開発コストの上昇と採算性の悪化
- 環境・安全基準の強化による小規模メーカーの負担増
- ダイハツ(トヨタ系)へのOEM依存強化によるブランド重複
以降、スバルブランドで販売されていた「ステラ」「プレオ+」「シフォン」などは、すべてダイハツからのOEM供給車。
いずれも「スバルらしさ」を打ち出しにくく、ファンからは“らしくない軽”との声もありました。
その中で、再びスバルが“自社開発軽”に挑むという構想が現実味を帯びてきたことで、往年のファンたちが再注目しているのです。
もしスバル360が復活するなら?新型の特徴とデザイン予想
スバル360の新型が登場すると仮定した場合、そのコンセプトは「レトロモダン×次世代EV」となる可能性が高いです。
デザイン:初代の丸みを再現したレトロモダン
- 丸型ヘッドライトと短いノーズラインを踏襲
- メッキモールを最小限に抑えたシンプルでクリーンな外観
- ボディカラーはペールブルー、アイボリーなど往年カラーをEV調にリデザイン
- フロントにはSUBARU新ロゴと“360 EV”のエンブレムを配置
インテリア:ミニマルで高質な室内空間
- デジタルメーターと小型モニターの統合型コクピット
- 合皮とファブリックを組み合わせた軽量シート
- 収納スペースを拡張し、日常使いにも適応
- アンビエントライトやUSB-C充電ポートも標準搭載
プラットフォームとパワートレイン
- トヨタと共同開発の軽EV専用プラットフォームを採用
- 駆動方式はFF(前輪駆動)
- バッテリー容量は20〜25kWh、航続距離は200〜250kmを想定
- 最高出力は45〜55kWクラス、軽EVでは十分なトルク性能
この仕様であれば、街乗りから近距離通勤まで幅広く対応可能です。
スバル360の新車価格はいくらになる?予想価格レンジ
軽EVとして登場する場合、スバル360の新車価格は200万円台後半〜300万円前後になると予想されます。
参考までに、競合となる軽EVの価格は以下の通りです。
| 車種 | メーカー | 価格帯(税込) | 航続距離 |
|---|---|---|---|
| 日産 サクラ | 日産自動車 | 約255〜315万円 | 約180km |
| 三菱 eKクロスEV | 三菱自動車 | 約239〜293万円 | 約180km |
| ダイハツ ミラe:S(ガソリン) | ダイハツ | 約120万円〜 | ー |
スバルは“上質志向”のブランドであるため、価格は日産サクラに近い水準が見込まれます。
ただし、補助金適用後であれば実質250万円前後から購入可能になる可能性もあります。
発売時期はいつ?2026年前後が有力か
現時点でスバルから公式な発表はありませんが、2025年内に“次世代EVプラットフォーム発表”が予定されており、そこにコンセプトカーとして登場する可能性が高いと見られます。
市販化まで進めば、発売は2026年〜2027年頃が有力です。
また、スバルはEV・ハイブリッド車の生産ラインを群馬製作所に増設中で、軽EVの試験ラインも視野に入れていると報じられています。
こうした準備の進展が、360復活の現実味を一層高めています。
スバルのEV戦略と360復活の関係
スバルは中期経営計画「SUBARU CHALLENGE 2030」において、2030年までに全世界販売の40%をEV化する方針を掲げています。
トヨタとの協業によるbZ4Xの共同開発や、STIブランドの電動化なども進行中です。
しかし、現状では軽・小型EVセグメントに自社モデルが存在しないことが課題。
この“空白ゾーン”を埋めるモデルとして、スバル360の復活は象徴的な意味を持ちます。
レトロを再定義した“日本発EVシティカー”として、国内外の注目を集めることは間違いありません。
もし発売されたらライバルは?競合モデル比較
復活したスバル360 EVの競合は、以下のようなモデルが想定されます。
| 車種 | 特徴 | 航続距離 | ターゲット層 |
|---|---|---|---|
| 日産 サクラ | 国産軽EVのベースモデル | 約180km | 都市圏ユーザー |
| 三菱 eKクロスEV | SUV風デザイン | 約180km | 若年層・レジャー志向 |
| ホンダ N-VAN e: | 2025年登場予定 | 約200km | 商用・趣味両用層 |
| ダイハツ e:S EV(仮) | トヨタ系小型EV | 約170km | 実用・コスパ重視 |
スバル360 EVは、デザイン性・ストーリー性・ブランド力で差別化できるポジション。
特にクラシックファンやレトロデザイン好きをターゲットにできれば、日産サクラとは異なる層を開拓できるでしょう。
ユーザーの期待と反応|SNSの声まとめ
SNSではすでに「出たら絶対欲しい」「てんとう虫EVに乗りたい!」といった声が増加中。
X(旧Twitter)やInstagramでは、CGデザイナーによる「スバル360 EVコンセプト」画像も話題になっています。
一方で、「今さらレトロ軽を出して売れるのか?」「スバルにそんな余裕ある?」という冷静な声もあります。
ただし近年、フィアット500やMINIのように“過去名車のEV復活”が世界的トレンドになっており、360復活も決して突拍子のない話ではありません。
筆者の見解:スバル360は“ブランド再定義”の象徴になる可能性
スバルにとって360は、単なる軽自動車ではなく「原点」そのもの。
その復活は、単なる商品ではなく“スバルブランドの再定義”を意味します。
もし実現すれば、次の3つの価値を市場にもたらすでしょう。
- 日本文化×モビリティの融合
― レトロデザインと最新EV技術の融合により、“温もりある電動車”という新しいジャンルを創出。 - 若年層へのブランド浸透
― コンパクトで手頃な価格のEVを通じて、20〜30代の新規ファン獲得を狙える。 - 海外マーケットでの象徴的存在
― 「Japanese Classic Reborn」というストーリー性で、欧州や北米での注目度も高い。
スバル360の名を冠したモデルがEVとして復活すれば、それは単なる“軽自動車”ではなく、“時代を超えた文化的アイコン”になるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. スバル360バンは本当に発売されるの?
A. 現時点でスバルから公式な発表はありません。噂レベルの情報です。
Q. 価格は本当に110万円前後?
A. 推定値であり、確定ではありません。実際に販売されるかも未定です。
Q. EVやハイブリッドモデルになるの?
A. その可能性も取り沙汰されていますが、現状では未確認の情報です。
Q. 画像や動画は本物?
A. 多くはAI生成のフェイクコンテンツです。出典の確認が重要です。
まとめ|スバル360の新車復活は現実味を帯びている
スバル360の復活は、単なる懐古ではなく「ブランド再生の象徴」として期待が高まっています。
環境規制の厳格化とEV化の流れの中で、スバルが軽市場に再び挑むとすれば、それは360の名を冠したモデル以外にないでしょう。
“温かみのある小さなEV”として、再び日本の道を走る日が来るかもしれません。
昭和のアイコンが令和の街角に戻ってくる――その瞬間を楽しみに待ちたいところです。

