メルセデス・ベンツのGクラス、通称「ゲレンデヴァーゲン」は、その堅牢なデザインと高い走行性能で世界中の自動車愛好家から支持を受けています。しかし、その価格は新車・中古車を問わず高額であり、多くの人がその理由を疑問に思っています。本記事では、Gクラスの価格が高い背景、中古車市場での現状、納車までの期間、そしてライバル車との比較を通じて、その魅力と価値を深掘りします。
Gクラスの価格が高い理由
圧倒的なブランド力と独自性
Gクラスは、メルセデス・ベンツの中でも特に高級感とステータス性を持つモデルです。多くの著名人が愛用していることから、「高所得者が乗るハイパフォーマンスSUV」としての地位を確立しています。その独特な角張ったデザインと存在感は、他のSUVとは一線を画しています。
高品質な素材と先進技術の採用
Gクラスは、高品質な素材と最新の技術を惜しみなく投入しています。これにより、生産コストが上昇し、販売価格にも反映されています。また、オフロード性能とオンロードでの快適性を両立させるための高度な技術も、その価格を押し上げる要因となっています。
生産台数の制限と需要の高さ
Gクラスは、手作業による生産工程が多く、生産台数が限られています。さらに、半導体不足や新型コロナウイルスの影響で生産が遅延し、新車の供給が追いつかない状況が続いています。この供給不足が、中古車市場での価格高騰を引き起こしています。
2025年現在の中古車市場価格
2025年3月時点でのGクラスの中古車価格は、年式や走行距離、車両の状態によって大きく異なります。以下に、年式別の買取相場をまとめます。
年式 | 買取相場価格(万円) |
---|---|
2024年式 (1年落ち) | 2,098.2 ~ 2,378.2 |
2023年式 (2年落ち) | 1,528.2 ~ 1,848.9 |
2022年式 (3年落ち) | 1,146.3 ~ 2,013.0 |
2021年式 (4年落ち) | 1,098.0 ~ 2,029.5 |
2020年式 (5年落ち) | 958.0 ~ 1,418.0 |
2019年式 (6年落ち) | 1,117.0 ~ 1,417.5 |
2018年式 (7年落ち) | 698.4 ~ 1,248.9 |
2017年式 (8年落ち) | 643.0 ~ 875.0 |
2016年式 (9年落ち) | 566.8 ~ 948.0 |
2015年式 (10年落ち) | 519.0 ~ 717.6 |
2014年式 (11年落ち) | 最大589.0 |
特に近年のモデルは高値で取引されており、需要の高さが伺えます。
納車までの期間
新車のGクラスは、現在も納車までに長い期間を要する状況が続いています。一部では納期未定や新規注文の停止といった情報もあり、入手が非常に困難となっています。 このため、中古車市場での需要がさらに高まり、価格上昇の一因となっています。
オーナーの年収例と年間維持費
オーナーの年収例
Gクラスのオーナーは、高収入層が多いとされています。具体的な年収データは公開されていませんが、高級車であることから、少なくとも年収1,000万円以上の方が多いと推測されます。
年間維持費の目安(Gクラス全体の平均)
費用項目 | 年間目安金額 |
---|---|
自動車税(3.0L超) | 約111,000円 |
任意保険料 | 約150,000〜250,000円 |
車検・整備費用 | 約150,000〜300,000円 |
タイヤ交換(2年ごと) | 約300,000円(1本75,000円前後) |
燃料費(ハイオク) | 年間約250,000円(平均燃費7km/L、年間10,000km走行の場合) |
合計 | 約100万〜120万円前後 |
このように、年間100万円を超える維持費がかかることが珍しくありません。ガレージ保管や定期的なメンテナンスも必要であることから、ゲレンデを安心して所有・運転するには年収800万円以上、できれば1,000万円以上の経済的余裕が望ましいとされています。
ベンツ・ゲレンデの維持費と必要な年収の目安
ベンツGクラス(通称ゲレンデ)を所有するためには、本体価格だけでなく、維持費も相応の覚悟が必要です。たとえば、G 350dやG 550、G 63 AMGといった各グレードでは、以下のような維持費が想定されます。
リセールバリューの高さも価格が下がらない理由
ベンツ・ゲレンデの価格が高止まりしている大きな理由の一つが「リセールバリューの高さ」です。特にG 350dやG 63 AMGは、以下のようなリセールの傾向があります。
- 新車登録から3年後でも残価率は70%前後
- 5年落ちのG 63 AMGでも新車価格の50〜60%以上の価値を維持
- 人気カラー(ブラック、ホワイト)やオプション装備がリセール価格を押し上げる傾向
日本国内だけでなく、海外(特に中東やアジア)からの中古車需要も強く、国内で値下がりしにくいという特殊な市場構造が影響しています。これが、「中古でも高い」状態を維持し続ける背景でもあります。
ライバル車との比較:価格・リセール・維持費で見るゲレンデの立ち位置
以下の表は、ベンツ・ゲレンデと同価格帯で比較されやすいプレミアムSUV3車種のスペックや維持費を比較したものです。
車種 | 新車価格帯 | 年間維持費(目安) | リセールバリュー(3年後) | 特徴 |
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ベンツGクラス | 約1,500〜2,500万円 | 約100〜120万円 | 約70% | 圧倒的な存在感と高リセール、堅牢なボディ |
ランドローバー・レンジローバー | 約1,300〜2,300万円 | 約90〜110万円 | 約60% | 快適性・ラグジュアリー重視の上質SUV |
トヨタ・ランドクルーザー300 | 約700〜1,200万円 | 約60〜80万円 | 約75% | 世界的な需要と高耐久性で価格安定 |
BMW X7 | 約1,200〜1,800万円 | 約80〜100万円 | 約55〜60% | スポーティで先進装備が豊富な大型SUV |
この比較からも分かる通り、ベンツ・ゲレンデは価格こそ最も高額ですが、それに見合うだけのリセールバリューとブランド力を持っており、長期保有を前提とした“資産価値の高いクルマ”ともいえます。
ベンツ・ゲレンデの納期と購入時の注意点(2025年3月現在)
2025年3月時点での新車納期は、モデルによって6か月〜1年超とされており、特にG 63 AMGは注文殺到で納期が長期化しています。一方、中古車市場では即納可能な車両もありますが、人気グレード・装備付きモデルはすぐに売れるため、タイミングが重要です。
中古車市場価格の目安(2025年3月現在):
- G 350d(2020年式・走行3万km前後):約1,180万〜1,350万円
- G 63 AMG(2021年式・走行2万km前後):約1,800万〜2,200万円
値下がりしにくい特性があるため、中古でも資産性を重視する人には特におすすめといえるでしょう。