SNSやYouTubeで話題となっていた“火を噴くランボルギーニ”。そのド派手な改造を手がけた「諸星一家」代表・山本伸一容疑者(55)が、ついに警視庁によって逮捕されました。世界にわずか100台とされる希少な緑色のランボルギーニを不正に改造し、さらに車検まで虚偽申請で通していたという衝撃の事件。その裏には、全国で数百台に及ぶ違法車検の疑いも。この記事では、山本容疑者の素性、諸星一家の活動実態、不正車検の手口、捜査の最新状況、そして社会的な影響まで徹底的に解説します。
世界限定100台のランボルギーニが違法改造の象徴に
警視庁が摘発したのは、緑のボディに電飾を施し、マフラーから火を噴く改造を加えたランボルギーニ。所有していたのは、カスタムショップを運営し、自身を「諸星伸一」と名乗る山本伸一容疑者(55)。この車両は世界で100台しか存在しない超希少モデルで、違法改造による“映え”がSNSでも注目されていました。
逮捕されたのは山本容疑者を含む6人|不正車検の手口とは?
2024年10月、山本容疑者は不正な改造を施したランボルギーニを車検に通すため、カスタムショップの店長で“諸星一家”のメンバーでもある川田将大容疑者に依頼しました。
川田容疑者を通じて、車の修理業者ら3人が仲介役となり、千葉県の民間車検場の社長・成田国造容疑者に接触。国の指定工場である同検査場で、虚偽の情報による不正な車検証が発行されたとされています。
成田容疑者「8年前から数百台」|山本容疑者「30万円で依頼」
成田容疑者は警察の調べに対し、「過去8年で数百台の不正車検を行ってきた」と供述。一方の山本容疑者は「30万円で車検を通すよう依頼した」と話しており、全国規模での不正ネットワークの存在が浮上しています。今回逮捕された6人はいずれも容疑を認めているとのことです。
“諸星一家”とは?SNSで拡散された派手な車と“自由の象徴”
諸星一家は、山本容疑者が中心となって活動していた改造車愛好家グループ。爆音や火を吹く車両を都内の公道で集団走行させる姿がたびたび目撃され、警視庁には騒音や危険運転に関する苦情が多数寄せられていました。
YouTubeやInstagramでは、「世界最強諸星一家ブランド」「人生楽しんだもん勝ち」といったキャッチーなフレーズとともに、派手な走行動画を発信。中には、東京・お台場のレインボーブリッジを走行中の“火を吹くランボ”や“タケノコ狩り”と称する動画も投稿されていました。
今後の捜査と社会的影響
今回の摘発は、単なる一件の違法改造事件にとどまりません。国の指定を受けた車検場が関与し、長年にわたって数百台の不正が見逃されていた可能性があることから、警視庁は余罪についても捜査を拡大する方針です。
また、SNS上では“カスタム文化の自由”と“法律の遵守”の是非をめぐる議論が沸騰中。社会的な影響や改造車文化への見直しも求められそうです。
違法改造文化の終焉か、それとも過渡期か?
今回の事件は単なる違法改造車の摘発にとどまらず、ネット文化とリアル社会の「ズレ」を浮き彫りにしたと感じます。若年層を中心に“映え”を求めて突き進んだカスタム文化は、ついに一線を越えてしまったのかもしれません。表現の自由と法の枠組み、そのバランスがいま、問われています。
よくある質問(FAQ)
Q1:違法改造とはどこまでが違法?
A1:車検の保安基準に違反している改造(騒音基準超過、灯火類の改変、ナンバープレートの角度変更など)はすべて違法です。
Q2:諸星一家は暴走族ですか?
A2:暴走族ではありませんが、走り屋的な活動や公道での迷惑行為がSNSで問題視されてきました。
Q3:今後、他のメンバーにも捜査が及ぶ可能性は?
A3:関係者への事情聴取は続いており、場合によっては複数人が書類送検される可能性があります。