2026年末から生産が始まる新型BMW X5(コードネーム:G65)は、ブランドの象徴的なデザインを刷新し、より未来的な姿へと進化します。フロントフェイスには“シャークノーズ”と縦長のキドニーグリルを採用し、これまでのX5とは一線を画すスタイルに。さらに最新のパワートレインや先進技術が加わり、次世代ラグジュアリーSUVとしての存在感を一層強めています。
デザインの大胆な刷新
BMWのクラシックな美学「ノイエ・クラッセ」への原点回帰ともいえるのが、新型X5の“シャークノーズ”。フロントノーズが前に突き出すようなデザインで、よりスポーティかつ攻撃的な印象を与えます。
キドニーグリルも従来の横長から、スリムかつ縦長のフォルムに変更され、内部にはLEDイルミネーションを組み込み。デザイン性と先進性を両立したBMWの新世代を象徴するフロントマスクです。
最新プラットフォームと多様なパワートレイン
新型X5は、現行のCLARプラットフォームを引き続き採用しながらも、プラグインハイブリッド(PHEV)や内燃機関(ICE)に加えて、完全電動モデル(BEV)も視野に入れた開発が進行中です。
注目は、直列6気筒エンジンとモーターを組み合わせたPHEV「X5 xDrive50e」。EV走行とパワーを両立し、環境性能にも配慮された一台に仕上がっています。
インテリアとテクノロジーの進化
インテリアはフルデジタル化が進み、最新の「iDrive X」を搭載。17.9インチの大型湾曲ディスプレイがダッシュボードに組み込まれ、直感的な操作が可能です。AIによる音声認識やクラウド連携も強化され、UXが飛躍的に向上しています。
また、自動運転支援機能の拡充や、新しいデジタルキーシステムの導入など、テクノロジー面でも先進的な装備が充実しています。
生産と導入スケジュール
新型X5の生産は2026年8月より、アメリカ・サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場で開始予定。日本導入時期は2027年初頭と見られており、詳細なスペックや価格などは順次発表される見込みです。
現行モデルとの主な違い【比較表】
項目 | 現行型X5(G05) | 新型X5(G65) |
---|---|---|
フロントデザイン | 横長グリル+水平ライン | シャークノーズ+縦長キドニーグリル |
パワートレイン構成 | ICE・PHEV | ICE・PHEV・BEV(予定) |
デジタル装備 | iDrive 7+12.3インチ | iDrive X+17.9インチ大型曲面液晶 |
自動運転技術 | レベル2相当 | レベル2.5相当+更なる進化 |
発売時期 | 2018年 | 2026年末生産・2027年導入見込み |
主要スペック比較表
モデル名 | パワートレイン | 最高出力 | 0-60mph加速 | 航続距離(EVモード) |
---|---|---|---|---|
X5 xDrive40i | 3.0L直6ターボ+48V | 約375hp | 約5.2秒 | – |
X5 xDrive50e | 3.0L直6+PHEV | 約483hp | 約4.6秒 | 約38マイル |
X5 M60i | 4.4L V8+48V | 約523hp | 約4.2秒 | – |
X5 M Competition | 4.4L V8+48V | 約617hp | 約3.7秒 | – |
※数値はBMW USA公式サイトより引用。
まとめ
新型BMW X5は、“伝統回帰”と“未来志向”が融合した注目のモデル。デザイン面ではシャークノーズ×縦長グリルでBMWのアイデンティティを再定義し、さらに多様なパワートレインと最先端のデジタル装備が加わることで、SUV市場におけるリーダーシップを一層強化する見込みです。
導入までまだ時間はありますが、今後の発表や試乗レポートからも目が離せません。