マツダRX-7(特にFD3S型)は、その美しいデザインと独特なロータリーエンジンで今も根強い人気を誇る国産スポーツカー。しかしネット上では、「RX-7は維持できない」「維持費がエグい」といった不安の声も少なくありません。
この記事では、RX-7のリアルな年間維持費から、ロータリーエンジン特有のメンテナンス事情、そして実際に維持しているオーナーの声まで網羅的に解説します。
目次
RX-7が「維持できない」と言われる3つの理由
1. 維持費が高すぎる
RX-7は趣味性の強いスポーツカー。部品代・燃費・保険料など、どの項目も一般的な車より高くつきます。
- 自動車税(排気量は1308ccだが1.5〜2.0L扱い)…約39,500円
- 任意保険…スポーツカー扱いで年間10〜15万円超
- 燃料費(ハイオク、平均燃費6〜7km/L)…年間走行10,000kmで約230,000円
- 車検・整備…平均10万〜15万円/2年
- 消耗品(タイヤ、プラグ、オイルなど)…年間5〜10万円
→ 合計:年間維持費 約55〜70万円
2. 故障・トラブルのリスクが高い
ロータリーエンジンは、構造が複雑でメンテナンスも特殊。
- 10万km前後でオーバーホール必須(費用:30〜50万円)
- エンジンオイルの減りが早く、こまめな点検・補充が必須
- 経年車が多く、センサー系・電装トラブルが頻発
3. 修理・パーツ調達のハードルが高い
- 純正パーツの多くがすでに廃盤
- 中古パーツ・社外品で対応するが、供給が不安定&高額
- 熟練メカニックが減っており、ロータリー専門店が地域にないと詰む
実際に維持している人のリアルな声
「年収400万でもやりくり次第で維持はできる。だけど“車検と保険とトラブル”が重なると正直キツい。」(30代オーナー)
「DIY派ならかなり維持費は抑えられる。逆にディーラー任せだと費用は跳ね上がる。」(40代オーナー)
「壊れるのは覚悟。それでも“走る・曲がる・止まる”の一体感は唯一無二。」(元サーキットユーザー)
維持費の内訳と目安(年間)
項目 | 費用目安 |
---|---|
自動車税 | 約39,500円 |
重量税・自賠責 | 約25,000円 |
任意保険 | 約100,000〜150,000円 |
燃料代(ハイオク) | 約230,000円(10,000km/年) |
車検(2年に1回) | 約60,000〜100,000円 |
消耗品・オイル交換 | 約50,000〜80,000円 |
合計 | 約504,500〜624,500円/年 |
維持できる人・できない人の違い
維持できる人の特徴
- ロータリー専門の整備店とつながりがある
- 消耗品やパーツの価格に理解がある
- 予防整備やDIYにも積極的
- クルマにかけるお金の優先度が高い
維持できない人の特徴
- 維持費を「普通車」と同じ基準で考えてしまう
- 故障のリスクに敏感すぎる(メンタル的に合わない)
- パーツ調達・整備をすべて業者任せ
- 通勤など“日常の足”として使いたい人
維持がラクになるポイント
・信頼できるショップを見つけておく
・部品供給元(中古・社外)をリスト化
・ オイル・プラグは自分で交換できるようにする
・“壊れる前に換える”精神で予防整備を徹底
まとめ|RX-7は維持できる。ただし“覚悟と準備”が必要
RX-7は、「走る楽しさ」と「維持の大変さ」が表裏一体のクルマ。
維持できないと言われるのは、車に対する準備不足・知識不足による後悔が原因です。
・年間50万〜70万円の維持費を見積もれるか
・故障・パーツ探しも楽しめるか
・ロータリーの個性を理解できるか
この3点をクリアできる人にとって、RX-7はかけがえのない相棒になります。