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前進を全くしなくなったR56のミッションオーバーホールです。R56のバルブボディは、変速ショックなどの問題が発生していたR53からソレノイドなどが対策されていますが、今回の不具合の根本原因がバルブボディにあったかもしれませんので、これもリビルト品に交換します。

前進はしない(Dレンジにシフトしても前に進まない)がバックはするなると、K1クラッチという部分が怪しいですね。

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各クラッチの動作、油圧抜けが無いかを確認しながら順番に分解していきます。

K1クラッチが、真っ黒にこげてます。かなりの熱が発生したのでしょう。フリクションプレートも摩擦材がなくなっており、さらに熱で変形してます。

通常、これらのフリクションプレートは、余程の距離を乗らない限り殆ど摩耗することはありません。したがって、このように削れて焼けてしまうということは、十分な油圧がかからずに半クラ状態で回転してしまったと考えられます。

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左が今回の車両のK1クラッチハウジング、右が問題のなかったミッションから取り外した同様のもの。一目瞭然ですね。

部品コストをなるべくかけないようにするため、このような新品だと高額な部品は中古部品で対応します。フリクションプレートやスチールは新品を使用します。

フォルクスワーゲンやアウディにも採用されているアイシンAW製6速ATは、このようにクラッチが焼けてしまうこともありますが、右写真のケース奥にあるK2クラッチへ油圧を送り込む円筒状のポートが滑って回転してしまい、K2クラッチへの油圧がかからなくなって4速から上が入らなくなってしまうケースが結構有ります。同型ミッションを採用しているMINIでも時々あるようですので、ここを慎重にチェックします。

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順番に組み上げていきます。組み上げ方もノウハウがあります。

バルブボディ下側が装着されていたものです。ソレノイドは従来のものよりかなり小型なものがついてますね。

いまのところ、バルブボディの不具合情報はあまり聞きませんが、今回のような故障はバルブボディとも関係があるのかもしれません。

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ミッションが完成しました。

これで大変調子よく走行できるようになりました。