audittDSCF3421DSCF3426

アウディTTクーペの6速ATは、トゥーランやゴルフ5、BMWミニクーパーSといった車両と同じアイシンAW製の同型ミッションです。したがってバルブボディは共通ですし、ミッション内部のシール・ガスケット類も同じですが、ギア比が各所で異なり、クラッチハウジングなど一部の部品は形状も異なります。

最近、この6速ATも、ミッション本体に不具合が生じるケースが増えて来ました。

一番多いのは、バルブボディの不具合からクラッチの滑りを起こし、それがクラッチの焼けに繋がるケースです。

しかし、今回のアウディTTクーペは違いました。

症状は、4,5,6速が全く入らないというもの。他のギアは問題なし。ただ温間時にショックが出ましたので、バルブボディの不具合もありました。

ギアが入らないとなると、ミッション内部の問題です。どこかで油圧が抜けているかクラッチが滑っているかです。

分解してみますと、4,5,6速に関するK2クラッチのクラッチ板には異常がありません。ところが、クラッチに油圧をかけるシリンダー部分のオイルシールが破損してました。

ギアが変わらなかったのは、ここで油圧が抜けていたのです。しかしなぜそうなってしまったのかと、原因を突き止めていくと、、、、、ありました。

一箇所、本来は回転してはいけない油圧経路のシリンダーが回ってしまい、時々位置がずれて油路が塞がり、正規の油圧がかからなくなっていました。

海外情報を読みますと、結構この不具合は多く、対策部品も出ているくらいです。

当工場では独自の対策にて、この部品が回転しないように処置し、無事修理完了です。